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第311話
「泊まるってことで良いのか?」
「うん…っ、でもちゃんと勉強がんばるから」
「勉強は俺も手伝うよ、分かった。そこらへんのことは俺に任せてくれ」
「お願いします…っ」
はぁあ…楽しみだ。
久しぶりのお泊まり。つまり唯とずっと一緒にいられる!たくさんいちゃいちゃできる!
でもそこで楽しむ分、今のうちにたくさん頑張らなきゃいけないよね。
よし、がんばろ!
「唯ありがとう、だいすきだよ…!」
「俺も。楽しみにしてて」
「うんっ!」
唯とのクリスマスに誕生日!
もう今からドキドキする。
それに唯へのプレゼントも買いたい。
何を渡せば良いんだろう。
ちゃんと考えなきゃ…!
「玲緒、これ開けてみてごらん」
「なにこれ?」
そう言って俺に紙袋を渡してきた唯。
あんまり見かけない袋に、中身のものはなんだろうと不思議に思いながら袋を開けた。
「わぁ、マフラーだ!二つ入ってる…ってことは唯とお揃い!?」
「そうだよ」
嬉しくてと驚いて、唯の顔を見つめると優しい微笑みが返ってくる。
中には真っ赤なもふもふのマフラーが二つ入っていて、それを取り出した。
「出かけた時にみかけて、玲緒に似合うかなって思ったんだ」
「嬉しい!どうしよう!これ毎日学校に行く時着けても良い?…あ、でも汚れちゃうかな」
「玲緒のものだから好きに使いな」
「ありがとう唯っ!」
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