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第314話

「うーん………結構難しいな」 唯の誕生日プレゼントを探しに、ショッピングモールをブラブラと歩く。 夏樹とか翔へのプレゼントとは違って、大人の唯でも喜んでくれそうなもの。 そんなものなかなか思いつかない。 ネットで 『 年上 彼氏 誕生日 プレゼント 』と調べてみてもなんだか普通でこれといってプレゼントしたいと思うものは見つからなかった。 「わかんないな…………あ、夏樹とか大人っぽいしちょっと聞いてみようかな」 俺よりかお洒落に気を遣っていていつでも美意識が高いような夏樹。 当然服も持ち物も大人っぽい。 どこからお金が出てくるのかちょっと不思議に思っちゃう…って言う人もいそうだから説明すると、あいつは週に3、4回の頻度でバイトをしている。 だから欲しいものも買えるってわけだ。 『…なに?』 「あ、実は全然わからなくてセンスの良い夏樹に助力してもらおうと思って……」 学校で大体のことは話してあるので、かなり端折って話をしたが夏樹も理解しているようだった。 『なるほど…。今度唯さんのプレゼント買いに行くか、一緒にみてやるよ』 「え、ほんと!?それは嬉しい」 『だって電話で言ったって玲緒はよく分かんないだろ』 「そうだね…」 確かに夏樹の言うことは分かりにくい。 それがファッションとかブランドとかになると尚更。 なんていうか…多分擬音語とか感情で話すからわかりにくいんだと思う。 だから一緒に選んでくれるのはすごい安心感が半端なかった。 『じゃあ明日行くか、あんまり日にちに余裕もないしな』 「うん、お願い!」

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