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第317話
「ふぁあ…」
今日も1日疲れたなぁ。
最近は勉強ばっかりで、自分でもよく頑張ってる…よね?なんて思う時がある。
家に帰ったらすぐにお風呂入ってすぐ寝よう。
玲緒は夜に勉強するより朝、早起きして勉強する方が頭に入ってくるのを体感していたから最近は少し早めに起きている。
早起き苦手な俺…成長したよね…。
なんてしみじみ思う。
とは言ってもいつもより30分早く起きてるだけなんだけどね…。
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「ただいま〜」
「おかえり、おつかれさま」
「うん、ありがとう」
家に帰ると上機嫌な葉月に出迎えられた。
そこから他愛ない会話を交わして、自室まで戻り荷物を置いてすぐに浴室へ向かった。
「うあーーーー」
暖かいお湯が気持ち良い。
今まで寒い外にいたから尚更だ。
「プレゼント、上手く渡せるといいなぁ」
俺の頭の中にはこれからくる唯の誕生日のことでいっぱいになっていた。
そういえば兄貴が年始には両親たちが帰ってくるなんて言ってたっけ。
二人と会うのは半年、以上……ぶりか。
お正月には兄貴も家に戻るって言ってたから、この家も少しは賑やかになるのだろう。
久しぶりに家族が集まることにも玲緒は心を温かくさせていた。
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