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第318話

そしてやってきた12月21日。 校長先生や教頭先生、生徒指導の先生などの長いながーいお話を聞きようやく終業式は終わった。 午後は大掃除をしたり、HRで成績表やその他の配りものを渡された。 成績は前より上がってる! すごい、頑張った甲斐があった…。 でもこれからもっと頑張らなきゃ! 学校が終わったら唯が迎えに来てくれる。 ちゃんとプレゼントも持ったし、バッチリだ。 「れーお!成績、どうだった?」 「上がってたよ、翔は?」 「俺はあんま変化なーーし」 「そっか」 3人で集まって帰りの支度をする。 夏樹は既に防寒着を全て装着していた。 「玲緒はこの後唯さんとらぶらぶするんだろ〜いいな〜リア充」 「り、リア充とかいうなよ」 「リア充だろお前」 翔が少しからかうようにそう言ったので、あわてて言い返すと夏樹も翔の味方につく。 「俺は今日バイトだから、翔送ったらそのまま行くわ」 「送ってくれるの!?ありがとーー!」 「二人とも気をつけてね」 そう言って2人と別れようとすると翔が少し恥ずかしそうにしながら俺を引き止めた。 「うん、あ…玲緒!」 「なに?」 「お誕生日おめでとうっ!」 「おめでと」 そう言いながら渡された中くらいの紙袋。 シールが貼ってあって中は見えない。 「わっ、ありがとう」 「唯さんと幸せにな!」 「あとでちゃんと話聞かせろよ〜」 二人からのプレゼント、ものすっごく嬉しかった。 中はまた後で確認しよう。 それより唯がもう待ってるから駐車場に急ごう。 はやく、会いたいなぁ。

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