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第319話

「おつかれさま」 「迎えに来てくれてありがとう」 「それくらいする」 久しぶりに恋人の時間として会う唯。 最近は週末に勉強を教えてもらうから、会ってこそいたもののやっぱりこういう時間があると嬉しくなっちゃうものだ。 ニヤけそうになる顔をなんとか抑えながら車に乗った。 「はやく、唯の家連れてって…」 「急がなくても時間はあるから大丈夫だ」 ちゅっと軽く触れるだけのキス。 周りに人がいないか気になるけど、それどころじゃなかった。 ** それから学校の話をしていたらあっという間に唯の家に着いた。 玄関をくぐってリビングに行けば少しお洒落に部屋が飾られていた。 「疲れただろ、少し休んでな」 唯はそう言うと、着替えてキッチンに立った。どうやら夜ご飯の支度を始めるみたい。 じゃあ唯のお言葉に甘えて少し休んでよ。 あ、そういえば2人にもらったプレゼントまだ見てないや。 そんなことを思って紙袋をガザガサとする。 シールを剥がして中を見ると袋が2つ入っていた。 なんだろう…。 1つ目のプレゼントを開けると中には俺が何気なくほしいって言っていた胸に赤い刺繍の入った黒のパーカーとキャップだった。 覚えててくれたんだ! クリスマスの時にでもちゃんとお礼言おう。 うれしい〜〜っ! もう1つはなんだろうな〜〜なんてウキウキの気分で袋を開けた。 ら、 「な、んだ…これ」

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