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第323話
「唯………こっちきて」
「ん」
そう言うと何も言わないで俺の隣に座った唯。
ボディソープの良い香りがする。
「すごく似合ってる、綺麗だ」
翔と夏樹からのもうひとつのプレゼント。
それは薄い紫色のベビードールだった。
胸にリボンが付いていてショーツのリボンは紐を引っ張れば取れる仕組みらしい。
「どうしたんだ、これ」
「……翔と夏樹にもらった」
「後でお礼をしなきゃな。こんな綺麗な姿の玲緒を見せてくれてありがとうって」
そう言う唯は俺を撫でて微笑むだけだ。
「………唯、えっち…しよ」
前はこんなに恥ずかしくなかったのに、今は何故だかものすごく恥ずかしい。
でも唯に触れたい気持ちが大きかった。
「ゆっくりで焦らなくていい、誕生日だからって無理してする必要はない」
「……もう、こわくない。早く唯を感じたい」
唯には思い切ってそう言ったけど、実はまだ少しこわい部分もあったりする。
けど唯と触れ合いたいっていうのは本当。
「分かったよ、嫌になったらすぐ言って」
「ん、ぅ…あ」
久しぶりのこの感覚。
これ、気持ち良すぎてドロドロになっちゃうやつだ。
唯の舌がしっかりと絡みついてきて離れられない。
「唯、もっと……」
「…可愛い」
唯はそう言ってぺろっと舌なめずりをした。
うわぁ…えっち……色気ガンガンに出ちゃってるよ。
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