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第328話

そうはいったものの、早速俺は勉強に行き詰まっていた。特に英語。 熟語が全然できてない。 俺は使い方がわかってないらしい。 まずは単語を覚えなきゃ。 大体は覚えられているけど、あと少しのところで思い出せないものもある。 集中を切らせないようにさっきから清涼菓子を口に放っては噛んで、放っては噛んでを繰り返している。 学校や家でもでも眠気覚ましとして使うけど、結構頭が冴えたりするんだ。 唯は仕事で部屋に篭もりっきりだ。 多分年末年始って忙しいんだと思う……。なのに俺との時間を作ってくれて、なんて言えばいいのかわからない。 「……」 熟語を言葉にして、書いて書いて書く。 そして再び問題へと向き直った。 「……………できた!」 ** 「ふぁあ……………」 お昼ご飯を食べておなかいっぱいになった。 そしたらなんだか気だるくなってきた。 …っていってももう3時なんだけど。 唯がおやつにって用意してくれたクッキーあるけど、あんまり食べる気にはならない。 「玲緒、勉強どうだ?」 「あ、わぁっ!」 完全に椅子にもたれかかってだるっとしていた俺は後ろから声をかけられてちょっと焦った。 …けど、別にやましい気持ちがあったわけじゃない! ………………多分。

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