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第330話
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優しく弄ばれてから、一緒にお風呂に入ってご飯を食べた。
久しぶりにくっついてばっかりの日。
勉強しなきゃな、なんて思いながらもやっぱり唯の家に長期間いたら自分に甘いってことを思い知った。
「もう寝るのか?」
「うん、ちょっと疲れたかも…ふぁ」
「玲緒」
名前を呼ばれて振り向けば、唯が俺を抱きしめたまま横になった。
ずっとこうしてたいな…とか思ったりして。
「プレッシャーをかけるつもりはない」
「…うん」
「けど、早く玲緒と一緒に暮らしたい」
「俺もだよ。がんばるね」
抱きしめる力が一層強くなったのを感じて応えるように俺も唯の手を握った。
あったかくておっきい手だ。
「明日、勉強みてほしい」
「もちろん」
「そういえば唯の学生時代ってどんな感じだったの?」
「…普通だったと思うけど」
唯ももちろん小学生、中学生、高校生、大学生と学生時代を送ってきたと思う。
その中で彼はどんな学生だったんだろうと、気になった。
「先生に怒られたこととかあるの?」
「そりゃ誰にだってあるだろ……」
唯が怒られてるところとかみたことないからちょっと気になるな…笑
唯が制服着てるの、ちょっとみてみたいかも。
「卒業アルバムとか、今度みせて」
「……まあいいけど」
明日はクリスマス。
今年は特にはしゃぐつもりもないから別にいいけど、唯とずっと一緒にいたい。
その願いは唯が叶えてくれた。
まあ勉強してばっかりになるんだろうけど…。
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