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第335話

** 時間は刻々と過ぎていき、現在2月の上旬。 俺は私立大学を一般で受験した。 その結果発表が今日。 自宅のパソコンの前で大学のホームページの画面を用意して、じっと待機していた。 今日は兄貴も家に帰ってきてくれていて、今も俺の隣でそわそわと動いている。 「あ、時間だ」 パソコンのディスプレイに表示されている時計が11を指した。 震える手を抑えながら、合格者発表という項目をクリックして自分の受験番号とパスワードを入力した。 画面に映し出されたのは合格という文字と俺の受験番号。 「受かって、る………」 「はぁぁあ、良かった」 隣で息を張りつめていた兄貴が安堵の息を吐いたのが俺にもよくわかった。 「おめでとう玲緒!」 「っ、あ、ありがとう…っ」 そう言うと兄貴は「父さん達にも連絡しなきゃ…!」と俺の部屋から慌てて出ていった。 俺も、伝えなきゃ。 携帯を手に取って迷わず電話をかけた。 その相手は待っていたかのように3コールもしないうちに出た。 『も、もしもし』 「玲緒だよ、大学受かってた」 『っ、良かった………おめでとう、よく頑張ったな』 「唯のおかげだよ、ありがとう」 『今日の夜、会いたい』 「わかった、唯の家に行くよ」 『あぁ早めに帰る』

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