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第18話

気がつけば俺はいつのまにか寝ていたらしくてベッドに横になっていた。 ぺたぺたと触ってみても体はベタベタしない。 なんでだろ? 隣には規則正しい寝息を立てている唯がいて少し安心した。 「…起きたのか」 唯の寝顔を見てたらいつの間にか起きたらしい唯に声をかけられて驚いた。 「唯こそ…...俺、寝ちゃったの?」 「寝たっていうか…やりすぎて意識が飛んだっていう方が正しいな…悪かった」 「別に唯は悪く無い…ごめんなさい...。唯は、...イけた?」 俺が1番心配だったことを聞いた。 俺なんかで唯が気持ち良くなれるのか不安で仕方がなかった。 「レオが飛んだすぐ後に…一応タオルで拭いといたけどまだ違和感あったら風呂、入って来い」 その答えを聞いてほっとした。 「良かったぁ〜お風呂は後で借りるね」 「あぁ」 「そういえば今何時?」 「6時半…まだ寝てていいぞ今日は学校ないだろ?」 「あーうん、ないけど…」 そっと自分の携帯に手を伸ばす。 何件ものメールと着信履歴が残っていた。 『おい玲緒!どこにいる!』 『早く帰ってこい』 『なんで電話出ねーんだよ!』 『ふざけんな!』 「レオって玲緒って漢字書くんだな」 「わっ、もう!びっくりした〜見ないでよ〜!」 俺の携帯を覗き込んでいた唯。 さっきの見られたかな… それにしても驚いた。 「家、帰らなくていいのか?」 誰だ?って聞いてこない唯はすごく優しいんだなって馬鹿な俺でも分かる。 「…うん今は帰りたくないな〜って」 なんて言われるか少し不安だったけど、 唯の次の言葉を待つように黒い瞳をのぞいた。 「そうか…土日はここにいてもいい、ぞ」 「えっ、いいの?」 「あぁ、だけど月曜から学校はちゃんと行けよ」 「ゆーい〜!大好きっ!」 俺は嬉しくて唯に抱きついた。 そしたら唯は頭を撫でてくれて俺に優しいキスをしてくれた。 なんだか居場所を与えられたような感覚に包まれてとても嬉しくなった。

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