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第23話
昨日から唯は俺に優しくなった。
もともと優しかったんだけど更に拍車がかかったっていうか…
そんな今日は日曜日。
「ゆーいっ」
仕事をしている唯に抱きついてみた。
唯はパソコンから顔を上げて俺の方をみてくれた。
「あー?」
立っている俺に自分の膝をぽんぽんって叩いて、俺のことを抱き上げ膝の上に乗せてくれた。
「重くない?俺、降りるよ?」
「全然重くない…ちょっと疲れたから玲緒に触れて癒されたいの」
そんな唯の返答に少し戸惑いつつも、心臓がバクバクと鼓動を早めていた。
だって、そんなことを言われたら嬉しくなっちゃうじゃんか…
俺は気持ちを落ち着かせてから、言おうとしていたことを唯に伝えた。
「今日は…ちゃんと、家…帰るからさ、セックス…したい、です」
けど途中から恥ずかしくなっちゃって唯から顔を背けた。
そしたら「ふっ」ていう唯の笑い声が聞こえて、ぐいって顔を唯の方に直された。
「ふっ、ぅん」
急に降ってくる甘いキス。
俺はこれが大好きになっていて、頭がぼーっとする。
「…ベッドいく…?」
「あぁ」
唯は俺を抱っこしてくれて寝室に歩いた。
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