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第24話
ゆっくりとベッドに降ろされると唯の手が俺の服の中に侵入してくる。
正直に言えばセックスはしたことない。
この前、唯としたのが初体験。
だけどBL漫画の一冊くらい、俺も読んだことがあった。
その本のなかでは快感に溺れている受けがありありと描かれていて、俺も息を飲んだのを覚えている。
今、唯としようとしていることはその漫画で描かれていたようなことで。
唯とするのは2回目なんだけれども、なんだか1回目の時よりも緊張していた。
心臓の鼓動は、これでもか、というほどにバクバクと動いていた。
「玲緒…もっと太れ」
唯は俺の腹筋あたりを触りながらそんなことを言う。
俺は緊張で胸が破裂しそうなのに、
「これでも食べてるし、鍛えてる、っ、ふっ、…ぁ」
唯の手は胸の突起をぷにぷにと触っていて、普段触られることのない場所を触られて自然と甘い声が漏れる。
「こんなに小さくて弱そうな玲緒が喧嘩に強いなんてな...」
唯は楽しそうに笑いながらそんなことを言う。
俺は余裕がなくて必死なのに…
「はぁ、ぅっ、小さく、ないし…っ、それ、言ったら…唯だって、こわく、ないじゃんっぅ」
「ここ、良い?」
そういって突起をぐりぐりされたりぴんって弾かれたりする。
「ん〜っ、」
「まだそんなに触ってないのに乳首で感じてるってすごいな」
「やだ…おれ、へんたいっ、みたい…の、やっ、」
「俺は変態な玲緒も好きだよ」
そんなことを言われても嫌なものは嫌だ
唯の手がやっと去っていったかと思うと今度は後孔に指が当てられ、ぬるぬるとしたものを纏わらせながらぬぷりと入ってくる。
「あっ、ぅう〜」
「ゆっくりするから大丈夫」
「ん、…ふ、ぅ」
そういって唯は背中をさすってくれて、俺が深呼吸をしやすいように頭を撫でてくれた。
「も、大丈夫…っ」
ずしりと
俺、今どんな顔してるんだろ
きっとだらしない顔してるんだろうなぁ
それを想像すると、そんな顔を唯に見られるのが嫌に思えて手で顔を覆った。
「…玲緒、顔隠すな…」
それに気がつくと唯はすぐに俺の手をとって顔から退かせようとする。
でも俺も負けじと反抗する。
「うぅ、だって恥ずかしいっ…て」
「恥ずかしくないから…顔みせてくれ」
じゃなきゃ安心できない、って言われて
珍しく優しい口調の唯に驚きながらも反抗するのをやめた。
「もう、いい?」
そう言われて意味を理解する。
「ん、痛いの…やだ、からっ」
「優しくする」
その声の高さからして唯がニッと口角を上げてて微笑んだのが分かった。
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