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第49話

目が覚めたら隣に唯はいなかった。 きっとリビングか別の部屋にいるんだろうなって思ったけど、なんかもやもやして目が冴えちゃった。 「ゆい〜」 それから怠い体を起こして全部の部屋をまわってみたけど唯はいなかった。 どこにいったんだろう? 玄関をみてみると鍵は開いていて、唯の靴はなかった。 きっと外に行ったんだなって分かって寝室からさっきまで使っていた毛布を持ってきて玄関に座った。 毛布はほんのり温かくて、再び眠気を誘われた。 うとうとしながら待っているとしばらくしてガチャって音がした。 そして顔を上げたら唯がいた。 「あ、ゆい」 唯は驚いた顔をしながら俺を抱き上げた。 「何してんの…」 「唯がいなかったから、ちょっとだけ不安になった…って、俺ちょっと神経質すぎたよね。ごめん」 じたばたと動いて唯の腕から逃げようとする俺を唯は強く抱きしめて髪の毛にキスをしてくれた。 「そういうの、嬉しかったりする…けど」 「…っ!ゆ〜い〜!すきだよ〜!」 嬉しすぎるその言葉に俺は唯にぎゅうっときつく抱きしめた。 そのまま唯は寝室にいって俺をベッドに降ろした。 「もう遅いから休め」 「んー、唯はどこいってたの?」 「コンビニだよ」 「なんで?」 「タバコと…お菓子」 そういって唯は袋からチョコレートのお菓子を取り出した。 「これ、好きなの?」 「あぁ」 その手に持っているお菓子は結構甘いやつで、中高生が好んでいそうなピンクの可愛いパッケージだった。 唯ってちょっと可愛いんだなぁ、

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