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第61話

「あ、唯さんだ〜なんでいんの?」 そういって話しかけてきたのは黒髪で唯よりちょっとだけ身長の低い、すっごくイケメンな男の人。 「親父に呼ばれた」 「唯、その後ろの子は誰だ?」 その人の質問に答えると今度は別の厳しそうな鋭い目をした男の人が唯に迫っていた。 だけど唯は別に怒っても、驚いても、怖がってもいなかった。 「玲緒だ」 俺の名前だけで分かるのか?と思いながら、ちょっとだけ不安になってきたから唯の手をぎゅうって握って、唯を見つめた。 「大丈夫だ」 そんな俺の視線に気付いたのか唯は「ふっ」って笑って俺の髪の毛を撫でてくれた。 「あぁ、噂の玲緒くんか…俺は折原っていうんだ。よろしくな」 折原さんはさっきとは違う優しい笑顔と声で俺に手を出してくれた。 なんでだろう…ヤクザにはイケメンしかいないのかなぁ 目の前にいる折原さんも目がチカチカするくらいの美形さんだった。 「逢坂、玲緒ですっ!よろしくお願いします!」 俺も手を出してあいさつをしたら折原さんはぎゅって強く手を握ってくれた。 「俺は八坂〜よろしくね〜」 横からひょこっと出てきたのはさっき唯と話していた黒髪の男の人だった。 「よろしくおねがいします!」 「本当はもっといるんだが今日はたまたま外に出ててな、今度紹介するよ」 折原さんは優しい笑顔でそう説明してくれた。 もっといるんだ…きっとかっこ良い人ばっかりなんだろうなぁ そんな感じで一通りの自己紹介を終えると、唯は「親父」さんに用があったらしく部屋を出ていった。 その間は八坂さんが俺の暇つぶし相手になってくれてとても楽しかった。

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