63 / 337

第63話

それから八坂さんにお礼を言って、2人は幹部室を後にした。 「ゆい〜今日はカレー食べたい」 「わかった」 唯の車に乗って今日、八坂さんと話したことを教えてあげた。 唯は時々、相槌を打ちながら話を聞いてくれてて普通のことなんだけどすっごく嬉しくなった。 唯は家に帰ると約束した通りカレーを作ってくれた。 「俺も一緒に手伝う」って言っても「いいからお風呂はいってこい」って言ってくれて、こんなに幸せな気持ちになったのは久しぶりだった。 「ん〜!おいしいぃ〜!」 「ゆっくり食べろ」 「はーい!」 こういう時間ってすっごく幸せ。 家にいても美味しくごはんを食べることは少なかったから玲緒にとっては貴重な体験だった。 翔や夏樹とファミレスで食べることもあったけどそれとは違う感覚だ。 「玲緒どうした?」 「ん?あ、ごめん!なに?」 「別になんでもない」 唯はふって笑ってまたカレーを食べ始めた。 唯ってよく「ふっ」って笑うんだなぁって観察してて分かった。 唯が笑ってくれると俺は幸せになれる、そんな気がした。

ともだちにシェアしよう!