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第91話
「今日のごはんは何かなぁ〜」
「何が良い?」
結城と一緒に歩きながら玲緒は考えを巡らせていた。
「えっとね…うーん…結城の作るごはんはなんでも美味しいからなぁ」
「そんなこと言ってもらえて嬉しいな…じゃあ今日はオムライスにしようか」
「あっ、…うーんオムライスじゃなくて…麺!麺がいい!!」
オムライスとカレーは誰にも、結城にも作ってもらいたくなかった。
オムライスは唯が初めて作ってくれたごはんで、カレーは玲緒が初めて唯にお願いして作ってくれたごはんだった。
「わかったよ、でも今日は人参も食べてね」
結城は爽やかな笑顔を向けた後にそう言った。
「もう…人参は嫌だってば〜」
それからしばらく歩いて結城の家があるマンションに入った。
2人で家に入ってから、玲緒はソファに身を投げた。
「玲緒〜、着替えておいで」
「今はだらだらする時間なの〜」
「そんな玲緒にはいたずらしちゃうぞ〜!」
「ひゃぁっ!」
結城の言葉でもなかなか動こうとしない玲緒に結城は玲緒の体をくすぐった。
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