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第94話

初めてのバイト出勤日から2日目。 大体の仕事を把握し、自分の仕事である接客の仕事をこなしていた。 今日は比較的お店にお客さんはいなくて楽だった。 もうそろそろで上がれるという時にお客様が来店したようだった。 「玲緒くん2番テーブルお願い〜!」 「はい!」 先輩からそう声をかけられて俺は急いでテーブルに向かった。 「お待たせしました。ご注文は_____」 「あれ、玲緒くん?」 ふと自分の名前を呼ばれてオーダー表から顔を上げると以前一度会ったことのある人物がいた。 「あ、八坂さん!どうもこんにちは!」 「こんにちは〜って、玲緒くんバイト始めたの?制服似合ってるね〜!」 「ありがとうございます!…オーダーは…」 「あぁ、えっとね…これとこれ…」 それからオーダーを聞いて、しっかりと八坂さんのテーブルに料理を届けた。 「ねえ玲緒くん!」 「あっ、はい!」 「今日は何時上がり?」 「えっと…もうそろそろです!」 「じゃあ従業員出口で待ってても良い?色々話したくてさ…!」 料理を届け、テーブルを去ろうとした時に名前を呼ばれて八坂さんにそう言われた。 少し戸惑ったけど、玲緒は八坂と話すことを決めた。 「分かりました!」

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