94 / 337
第94話
初めてのバイト出勤日から2日目。
大体の仕事を把握し、自分の仕事である接客の仕事をこなしていた。
今日は比較的お店にお客さんはいなくて楽だった。
もうそろそろで上がれるという時にお客様が来店したようだった。
「玲緒くん2番テーブルお願い〜!」
「はい!」
先輩からそう声をかけられて俺は急いでテーブルに向かった。
「お待たせしました。ご注文は_____」
「あれ、玲緒くん?」
ふと自分の名前を呼ばれてオーダー表から顔を上げると以前一度会ったことのある人物がいた。
「あ、八坂さん!どうもこんにちは!」
「こんにちは〜って、玲緒くんバイト始めたの?制服似合ってるね〜!」
「ありがとうございます!…オーダーは…」
「あぁ、えっとね…これとこれ…」
それからオーダーを聞いて、しっかりと八坂さんのテーブルに料理を届けた。
「ねえ玲緒くん!」
「あっ、はい!」
「今日は何時上がり?」
「えっと…もうそろそろです!」
「じゃあ従業員出口で待ってても良い?色々話したくてさ…!」
料理を届け、テーブルを去ろうとした時に名前を呼ばれて八坂さんにそう言われた。
少し戸惑ったけど、玲緒は八坂と話すことを決めた。
「分かりました!」
ともだちにシェアしよう!