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第122話
目が覚めるとベッドの側で椅子に座って、俺の髪の毛を撫でている唯がいた。
だんだん意識がはっきりしてきて目をぱちっと開いた。
そしたら頭ががんがんと金槌で叩かれたように痛くて体中がだるいことに気が付いた。
「悪い起こしたか」
そんな俺の様子に気が付いたのか唯が声をかけて、ペットボトルの水を差し出してくれた。
「…ん…」
喉が痛い。
既にキャップが外されたペットボトルの水を少しずつ飲んで喉を潤した。
「七海!」
そんな時、唯はリビングに向かってそう叫んだ。
七海、と聞いて思い浮かぶ人物は以前俺が喧嘩して怪我した時にお世話になったお医者さんの七海さん。
え、七海さん来てるの?
「玲緒くん起きた〜?あ、おはよう玲緒くん。体調はどうかな?」
寝室のドアからひょこっと顔を出したのは、やっぱり以前お世話になった七海さんだった。
「あ、…頭いたい、…からだ、だるくて…寒い」
俺がそう言うのを聞きながら七海さんは俺の服の下から熱を測るために体温計を挟んだ。
「ひっ、」
体温計の冷たさに驚いて変な声を出してしまった…恥ずかしい。
「玲緒くんって可愛いんだね」
「当たり前だ」
恥ずかしくてもうやだって思ってると俺を前に2人がそんな会話をし始めて更に恥ずかしくなった。
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