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第109話

「あ、玲緒!おはよ〜!学校来るの久々だね!元気だった?!」 少し遅れて学校に着き、教室の扉をゆっくり開くとクラスメイトのほとんどが驚いた顔をしてこちらを見てきた。 きっと俺が学校に来て驚いてるんだろう。 頭は金色、自由登校の少し前から結構長い間学校を休んでいたから注目してしまうのも仕方ないのかもしれない。 自由登校といってもこの学校は進学校と言われるもので、ほとんどの生徒が学校に行く。 しかも玲緒たち2年生はもう受験生になるのだから至極当然のことだった。 「あぁ〜、うん。全然平気!心配かけてごめんね…!」 「…なんだそれ?」 そういった夏樹は不思議そうな顔をして俺の首元を覗いてきていた。 そこには真っ赤な首輪が存在を主張していた。 「え〜あ〜っ!ファッション、だよ…!」 首輪は何をしても外れなかったので、仕方なくそのまま付けてきた。 ワイシャツをすれば隠れなくもないようなそんな感じ…? 今は自由登校、つまりほとんどが自習なので先生とはあまり顔を合わせず済むからきっとバレない。 もしバレたとしても、校則に緩いこの学校では咎められることはないだろう。 玲緒は久しぶりに来れた学校が嬉しくて、楽しくて仕方なかった。 「あ…俺、教科書全部忘れたからみーせて!」 「いいけど!教科書全部忘れるなんて何しに来たの玲緒〜! そう言って翔は大笑いして、なんとか教科書を見せてもらえることになった。 「変なやつ…」

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