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第145話
「おいしい?」
「うん、おいしい!」
お昼ご飯は唯が作ってくれたミートスパゲティを食べていた。
…美味しすぎる…。
もぐもぐと食べていると唯が笑いながら口についてる、と言って俺の口の端についていたソースをすくって舐めた。
わっ、恥ずかしすぎる……!
そんな風に1人で悶々としていると、唯がまた笑いながら聞いてきた。
「午後は本家に行くけど…どうする?」
「行っていいなら行きたい!」
「わかったよ」
それから全部完食して、俺もお皿洗い(といっても唯が洗った食器をタオルで拭くだけ)を手伝った。
唯の部屋をちらっとのぞいてみるといつも着ているダークスーツに身を包んでいたので、なんとなく俺も制服で行くことにした。
「なんで制服なんだ?」
「…唯がかっこいいから」
リビングに戻ってきた唯に聞かれてそう答えると唯は分からないようで頭を傾げていた。
「よく分からないけど…」
「もー!分からなくていいの!!」
そんな感じで俺と唯は車に乗って本家に向かった。
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