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第148話
あれから柊多さんと別れて俺は今、八坂さんの運転する車に乗っていた。
八坂さんが言うにはこれからパンケーキを食べに行くらしい。
行く直前には「玲緒くん甘いもの好きでしょ」と断言されて行く場所を教えてもらった。
なんで俺が甘いもの好きなの知ってたんだろう…。
「ふんふんふんふーん♪」
八坂さんはいつも機嫌が良くて割とにこにこしてるイメージがある。
「八坂さん、暇だから何か質問してもいいですか?」
「ん?いいよいいよ!俺聞かれるの好きだからなんでも答えるよ!」
鼻歌を歌っていた八坂さんは鼻歌をやめてすぐに俺の話に返事をしてくれた。
八坂さんは優しい人だなぁって実感する。
「じゃあ…」
そうして俺の質問タイムが始まった。
八坂さんは基本的になんでも答えてくれて、意外な一面を知ることも出来た。
「八坂さんって面白い人なんですね」
「え!ほんとー??嬉しい〜」
そんなことをしているうちに予定していたパンケーキのお店に着いた。
もうすでに行列ができていて、その列に並んでいるほとんどが女の子だった。
それをじっと観察していると八坂さんが心配そうに声をかけてきた。
「もしかして玲緒くん並ぶのとか嫌?」
「あっ、いや全然!平気です!」
「よかったぁ〜」
そうして八坂さんは平気な顔で女の子が並ぶ列の最後尾へ向かっていった。
平気だけどさ…やっぱりちょっと勇気がいる…
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