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第151話

ペンギンのショーはとてもとても良いもので俺はすっかりペンギンのファンになっていた。 他のお魚のコーナーはあまり見ないでぬいぐるみやキーホルダー、お菓子が売っているお土産販売所まで来ていた。 買いたいと考えていたものはほとんどがペンギンのものだった。 ペンギンほんとに可愛かった…。 陳列棚に綺麗に整頓されている大きな可愛らしいペンギンのぬいぐるみを1つ手に取った。 高校生にもなってぬいぐるみなんてちょっとだけ恥ずかしいけど、家で使うから問題ないはずだ。 あとは…唯にもお土産買っていこうかな… ちらっと視線を向けるのはペンギンの可愛らしいピンク色のキーホルダーではなく、おそらく男の子ようにつくられた青くてかっこいいペンギンのキーホルダーだった。 躊躇いながらも女の子用のピンクのペンギンと男の子用の青いペンギンの、2つのキーホルダーを手にしてさっきのぬいぐるみとお菓子を適当に見繕ってレジに向かった。 並んでいると横から八坂さんがひょこっと出てきて、俺の手元をみつめてきた。 そしたらふふふって笑って挙句には玲緒くん可愛いなんて言ってきた。 「やっぱ唯さん愛されてるね〜」 「えっ!?これは別に、唯にあげるんじゃなくて…!」 「ふ〜ん?」 あぁ、もう…!……墓穴掘った!? もう恥やだ恥ずかしい…。 八坂さんはそんな俺を見てニヤニヤ笑ってた。 も〜!!!! 「玲緒くん、それかして」 ひょいっと突然俺の買う予定のものを八坂さんが全部取り上げてしまった。 え、もうレジ俺の番なのに…

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