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第160話

「ひぁっ、ふっ、…ぅ、んんっ」 セックスを始める直前に唯はキスをしながら「今日はおもちゃを使ってみてもいい?」なんて聞かれて、俺はよく分からなかった。 おもちゃってセックスで使うところあったっけ? そんなことを思っていたら中くらいの箱を持ってきた。 そーっとその中をのぞいてみると、いつかのローターも入っていた。 これ、絶対良くない… 「ゆ、唯…やっぱりおもちゃは…わっ!?」 やっぱりやめようって言おうとしたら腕を何か硬いもので拘束された。 ゆっくりと視線を腕にもっていくと、ベッドヘッドに鎖で繋がれた手錠がはめられていた。 引っ張ってみてもガシャガシャと音を立てるだけで外れそうになかった。 「唯っ、これやだっ!外してっ!」 「ダメ、玲緒が逃げるかもしれないから」 「に、逃げないよ…!」 「言ったろ、今日はおもちゃ使うって」 「ねえ、それやっぱり…」 逃げるのとおもちゃを使うことの何が関係するんだろう…。 「やめない」 「もうやめなくてもいいから手錠…」 「気持ちよすぎて玲緒が逃げないようにだよ」 いきなり耳元でそう囁かれてゾクッとした。 そんな俺を気にもせず唯は俺の耳を舐めている。 これから何が始まるの……?

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