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第161話

「はっ、ぁ…あっ、あぁっ、くる、し…ゆいっ、も、やだよぉっ」 部屋にはピチャピチャと俺から零れた水の音とヴヴヴというバイヴの嫌な振動音が響いていた。 「なんで八坂に抱き上げられてたんだ?」 「ひゃぁっ、も、むり、むりっ」 「れーお、答えて」 唯はそう言いながら俺の胸の突起をぐりぐりと摘んだり、ピンっと弾いたりした。 いつもならこんなに感じないはずだけど、今日は違った。 媚薬と呼ばれるものが入ったローションを使ったせいで体中が熱かった。 それに後ろにはこの前のローターが入れられていて前立腺をぎりぎり掠めるようなところに当たっていてなんだか切なくなる。 自身は赤く細い紐できゅっと縛り上げらていて、出すに出せなかった。 「ひゃぁっ!?あ、あぁっ!」 それが突然、自身を扱かれて情けない声が出てしまった。 「答えられたら紐、とってやる」 「うぅっ、つかれ、て…あるけな、かっ…ひぅっ!…やぁっ、やめっ…!」 「へぇ、疲れてんだ?」 もう言葉を発するのがめんどくさくなって俺は首を上下にして頷いた。 「じゃあやめる?もう寝たいだろ」 予想外すぎるその言葉に涙が溢れてきた。 「な、んでっ?!…やっ、やだぁ…!」 「ふふ…どうしたい?」 分かってるくせにそんなことを聞いてくるなんてやっぱり唯は意地悪だ。 「ば、か…っ!」

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