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あんたが好きだよ。 誰が何と言おうと。 この本音は誰にも曲げさせない。 あんたにも、俺自身にも。 「壱也君」 何度か来たことのあるホテル。 壱也のナビでやってきた吉崎は広々としたベッドに腰掛けている。 壱也も隣に座っている。 「ねぇ、これさ、覚えてる?」 薄っぺらい通学鞄から壱也が取り出したもの。 それは。 「覚えてるよ、もちろん」 かつて壱也にかけていた手錠を見下ろして吉崎は目を見張らせた。 「そんなもの持ち歩いてるのかい。持ち物の抜き打ち検査とか大丈夫?」 「そん時はポケットに仕舞うから」 「だけどなんだって……」 呆れている吉崎に壱也は正直に告げる。 「俺のお守り」 これ、今、あんたにかけてもいい? 問いかけられた吉崎は、今度は呆れるでも硬直するでもなく、両手を差し出した。 ガシャン 「……んっ」 もう我慢できずに、手錠をかけた直後、壱也は吉崎にキスした。 ベッドに押し倒して唇を深く濡らす。 「ふ……っ……」 頭を抱きしめる代わりに、吉崎は、壱也の胸に両手を宛がう。 押し返すのではなく、その肌の温もりを制服越しに感じとろうとする。 舌で舌を愛撫する。 唾液が零れる。 信じられないくらいに熱い。 壱也はキスをしながら、作業着の前を開くと、シャツを捲り上げた。 腹を撫でると吉崎の喉元がぴくんと震えた。 腹より上を撫で上げて、掌で、片方の乳首をくすぐる。 キスを解くと、片方の乳首に唇をかぶせて、そこも濡らす。 「あ……」 吉崎が切なげな声を洩らした。 その声音の温度まで知りたいと思い、壱也はまた、吉崎に口づける。 両足を片膝で割って股間に太腿を押しつけた。 加減して力を込める。 「っ……ぁ」 濡れた声が唇の狭間から滴る。 壱也は急いた手つきで自分より細身の体をベッドの真ん中へ移動させた。 手錠をされた両手を枕元へと押し退けて、胸の突起を交互に口に含んでは、股間を揉んだ。 もっとしてほしいという風に、吉崎が胸を反らし、腰を揺らす。 「気持ちいい?」 「……うん」 「見てもいい?」 壱也の問いかけに吉崎は頷いた。 透明な膜を張って潤む双眸が可愛い。

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