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鷹崎秀司もう一つの顔※

「ほらほら、もうちょっとで5分ですよ。我慢好きですもんね。至さん?」 「あんん…っ!ふ、んくぅ…!!」 「ほーらあと20秒、頑張ってくださいよ」 カチカチカチ… 秀司が何やらリモコンのようなものを操作すると、足元にいる至という男の腰が砕けた。 「あぁあう!!や、ら…っむり!イっ、ちゃう…ッ」 「ダメですよ。勝手にイったら。お尻でも前でもイったらゲームオーバですよ?」 「やだぁ…っ、苦しいっ、ああっん!は、んぐぅ」 「ほら、あと5秒!頑張ったらご褒美ですから」 カウントダウンが始まり、至の目には色々な感情が入り混じった涙が溢れる。 股の奥で震える物の音が鳴りやむまで必死に耐えた。 「前まで3分と持たなかったのに。今日初めて5分耐えれましたね」 ペットを褒めるように至の頭を撫で、ニコリと微笑む。 「はやく…っばいぶ、抜いてっ」 「抜いたらイキそうなくせに。いいんですか?」 「やだ、お前の欲しい……から」 四つん這いで小鹿のように四肢をわななかせ、顔色ひとつ変えることなく脚を組んで座っている秀司に縋った。 「じゃあ、俺のを舐めながらイって下さい。ご褒美はそれからね」 俺の舐めるの好きでしょ?と更に至の願いを聞き入れない姿勢は徹底的だ。 至は文句ひとつ言わず盲従して大きなソファに寄り、秀司のベルトを緩めた。 「言っておきますけど、手は使っちゃだめですよ?」 やっぱりか、とでもいうような顔をした至だったが、その言葉にまた従い、チャックを口で器用に下げてやっとのことで秀司の屹立を下着から出した。 「んぅ、ふ、は……ふぅ、んく」 「さすが至さん。上手ですよ。あれ?床オナしてる?そっちは手使ってよかったのに。素直でえらいね至さん?あ、でもせっかくの高いカーペットなのに汚れていいの?」 その秀司の口ぶりから分かる通り、この部屋の持ち主は秀司ではない。 この部屋の主は秀司にいいようにされている榊至だ。 榊至(さかきいたる)30歳、この歳にして秀司の勤める商社の代表取締役社長だ。 そしてこの2人はいわゆるセフレである。 決まった相手を作らず一夜限りを楽しむ秀司だが、彼だけは違っていた。 お互い利害の一致で関係を持ったような所があり、秀司が部長になる前から肉体関係がある。 というのも、実のところ秀司の部長昇進の裏にはが1枚噛んでいるのだ。 秀司の実力が6割、人事を決めるキーマンである至が4割といった具合だ。 「イクならイっていいよ。後でちゃんと至さんのヤラシイ穴に挿れてあげますから」 「んっ、あっ、ふくぅ、ぅんんーっ!!」 ビクッビクッと体を弾ませて、高級そうなカーペットに白濁を零した。 先ほど何度も射精を我慢したせいか、力なくトロトロと零れただけだった。 「やっとイけましたね。気持ちよかったですか?」 潤んだ瞳を秀司に向けて恥ずかしそうにコクリと頷き、秀司はそれを満足そうに見つめる。 「じゃあ、次。これちゃんと舐めとってきれいにして?」 『これ』と指さすその先にあるのは、たった今至が零した精液だった。

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