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第20話
四、 リストランテで
顔を上げられない僕を連れて草太は慣れた様子で公園を横切って行く。
「 ここだけど 」
長い暖簾がかかった格子戸と古い昭和の民家風の佇まい。
カラリと門を引き僕を通す。
庭の石畳に脚を乗せるように慎重に歩く僕。
前の建物の引き戸が開けられた。
「 いらっしゃいませ、お待ちしておりました 」
長身のダークスーツの男の人が慇懃に「 段差に気をつけてそのままで 」
と僕らを店内奥に誘う。
民家を改装したレトロで上品な感じ。
ここは異性と来るところじゃないの?
オフホワイトのクロスにしっかり覆われた方形のテーブル。ウエルカムディッシュも清々しい白地にグリーンの模様で甘すぎず、これなら男2人でもグルメのフリでいけるかも。
思わずニコッとしたら、
長身の黒エプロンのギャルソンにしっかりと微笑み返された。
うわぁハンサムな子だ
ギャルソンが去ると
横から盛大なため息が聞こえる
「 馳、釣ってんじゃねえぞ……」
え?草太の方を見ると、苦虫を潰したようなでも目は笑っているような顔。
A型の男は嫉妬を隠すって聞いたけど、独占欲丸出しの顔してるよ草太!
う れ し い
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