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第28話

十一 、 川沿いの街で(1) 月曜日の昼休みにラインの音。 " 次の休み開けといて " いつも草太優先のスケジュールを組んでる僕になんて失礼な、と思いながら 思わずムスッと返す。 " ちょっと予定表みてみる " " 絶対にダメな用事以外は空けて " しつこく言われるとそれはそれで嬉しい。単純な僕の気分。 なんだろう?誘いにしては強引ぽい。なんか困ったことでも起きたの? その週はなんとなく休憩の度に気をとられる。気になるならラインすれば良いのだけど、生憎草太の最期のラインは、 " 今週は出張、それも部長のお供だから夜も多忙 " とあった。 大方、夜の街の接待なんだろうな。 上司とだと朝から晩まで気が抜けないのは僕も経験でわかってる……だから連絡はしない。 なんとなく長く感じたその週。 土曜日の朝、草太からラインが入った。 " 昨晩遅く解放。今からそっちへ行くから " 明日会えるのに今日から来てくれるという文に有頂天になる。 恋人なら当然のこと、かもしれないのに、僕はまだそんな言葉にドキドキするんだ。

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