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「……俺は一週間よりも、もっと前から、お前を……」 下半身を満たす疼きに朦朧となっている凛に後ろからキスした。 飢えがちな唇で瑞々しい唇をあっという間に濡らしきった。 「んっ、んっ、ンっ」 「藤崎……いいか」 「ッ……ッ……先生……オレ……」 オレと同じ気持ちでいてくれる先生。 冷たくない、あったかい腕。 オレ、もう怖くないです。 自分が置き去りにされたという冷たい現実から目を逸らしていた凛は。 彷徨っていた体と心を逞しい両腕の中で取り戻して。 うるうるした双眸で郷野を見つめ返した。 「気持ちいいです……あっ……せん、せ……!!」 倉庫のときとは明らかに様子が違っていた。 快楽を認め、受け入れて、身を委ねていた。 そうして愛しい生徒が放った欲望の飛沫は熱く。 凛が心身共に絶頂を迎えるのを見届けた郷野は止めを差されたかのように、ほんの一瞬、呼吸を忘れた。 「……郷野先生……」 絶頂の脈動に呻吟しながらも凛は微かな笑みを郷野に捧げた。 ああ、俺は自分より何倍もか弱い小動物じみた生徒に心を食い尽くされていたんだな。 郷野はようやくそれに気がついた。

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