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「あっ」 「!」 反射的に仰け反った凛は天井に頭をぶつけてしまった。 結構な痛みとショックで思わず涙ぐんでしまう。 郷野は項垂れた凛を引き寄せるとぶつけたであろう後頭部を大きな掌でそっと撫でた。 「大丈夫か、藤崎」 恥ずかしくて郷野先生の顔、見れない。 オレって、奥手というか、お子様というか。 先生から見たら、ほんと子ども……ううん、ちっちゃい生き物レベルなんじゃ。 「藤崎」 郷野は赤面する小さな顔を両手で挟み込むとキスをした。触れるだけの口づけを繰り返した後、下唇を軽く啄ばんで浅く歯を立てる。 「急に強くされてびっくりしたんだな……悪かった」 授業中では決して紡がれることがない優しい囁きに凛の胸は高鳴る。 たどたどしく視線を重ねてみれば、普段尖らされている鋭い眼差しは全身を巡る火照りに弛み、凛への想いに熱く濡れていた。 「……ン」 ぎこちなく唇を開けば舌先が滑り込んでくる。 止まっていた律動が再開され、凛の中が郷野の熱源で淫らに掻き回される。 凛は真下で腰を突き動かす郷野にしがみついて上擦る声を喉奥に滲ませた。 「ぁっ、ぁっ、せんせ……っ、せんせぇ……」 「藤崎……」 「一緒に……一緒がいい、オレ……お願い……」 「ああ、わかった。一緒に」

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