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とにかく体育教官室はどこも手狭であった。 中央に寄せられたデスクと壁際に並ぶ棚の間は特に狭い。 イスに座ったまま思いきり背伸びでもしようものなら棚に手がぶつかるほどだった。 郷野は自分が使用している回転イスを退かして床にジャージを敷いた。 そこに凛を仰向けに横たえて腰同士を密着させる。 凛自身の濡れた性器から透明な蜜を掬い、後孔に塗りつけ、そのまま内壁の中心へ埋めていく。 狭苦しい内側を突き進むにつれて自然と息が上擦り、こめかみに汗が滲んだ。 「藤崎……」 無意識に名前を呼んでしまう。 呼号された生徒は薄目を開けて自分に覆い被さる教師に健気に返事をする。 「せんせ……い」 前のめりとなって凜の膝裏を持ち上げ、郷野は、昂ぶるペニスの根元まで捧げ尽くした。 「ンンン……ッ、先生の……すごく熱い……」 「ああ、お前の中も……熱い」 そう言っておもむろに腰を大きく動かした。 「ぁっ」 凛は咄嗟に横に顔を向けた。 緩々と肉奥を突かれる律動に柔らかな内腿を震わせ、涙目となって、先走りの雫を惜し気もなく性器に纏わせた。 「あ、んっ、せんせっ、ッ、んんん……!」 凛がきつく目を瞑って唇を噛む。見兼ねた郷野はさらに上体を前に倒し、声を我慢している生徒にキスした。 深く長いキス。 吐く息も声も自分の唇で塞き止めて呼吸を共有した。 「ふぁ……んっ……んっ……んっ……」 凛は両腕を伸ばして郷野に縋りついた。 最奥を小刻みに突かれるようになると狭い場所で身悶え、痛いほどに彼のことを締めつけた。 靴下を履いた爪先が頻りに虚空で揺らめく。 「あ……もう……」 「ああ、俺もだ」 唇の狭間で舌と舌を寄り添わせたまま掠れそうになる言葉を交わす。 「せんせ、一緒に……」 ぎゅっと、凛は体育教師の広い肩にしがみついた。 我を忘れそうになる甘い声音。 余すことなく身を委ねてくるその無防備さ。 郷野は無性に遠吠えを上げたくなった。 この想いの深さは月に向かって吠えることでしか表せないような気がして。 「藤崎……藤崎……」 代わりに呻くようにその名を何度も低く呼号して凛と共に絶頂の一瞬を刻んだ。

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