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これまでの逢瀬において一番間近で目にした郷野の……。 ちっちゃい生き物レベルの凛とは比べものにならない、成熟しきった、雄。 ……これがオレの中にいつも入ってきてるの? 初心者の空気感を丸出しにした凛は郷野の隆起にゆっくり触れてみた。 ……あ、すごい。 恐る恐る細い指を絡ませて撫でたり、おっかなびっくり握ってみたりする。 緊張しているというより、今は全身逆上せそうなくらいどきどきしている凛は、もっと顔を近づけた。 小さな舌先でそっと郷野の頂きに触れる。 カタチを確かめるように唇を這わせて、浅く口に含む。 食むように上下の唇を緩々と動かして、ちょっとだけ舐め上げる。 ……先生の、どんどん硬くなってる? ……感じてくれてるのかな? 素直に嬉しくて充実感が湧いてくる。 もっとよくしてあげたい、そんな欲も出てきた。 先生もこういう気持ちでいてくれたんですか……? 「ン」 凛は色鮮やかな先端をぱくっと……。 郷野は生徒の頭に思わず手を伸ばした。 酷な衝動は懸命に抑え込んで、代わりに、心許ない手つきで後頭部を撫で上げる。 教師の葛藤に気づく由もなく、凛は、拙い口淫を続けた。 途中まで口内に招き入れた郷野自身を不慣れながらも熱心に……。 「ッ」 郷野が喉を詰まらせる。凛は目線のみ頭上に投げかけてみた。 「……藤崎……」 ちょっと苦しげな表情。 だけど口の中の先生は、どくんどくんって、すごく……強く鼓動してる。 こんなこと普通だったら考えられない。 先生じゃなかったら、絶対無理だし、怖い、ありえない。 先生だから……オレ……。 郷野先生、初めてで下手だろうけど、オレ、先生のために頑張ります。 郷野のやり方を思い出して、そのまま真似しようと試みる。 唇できゅっと締めつけて。 舌先を細く尖らせて唾液を塗るようにして。 顎が疲れてきても健気に……息苦しいのも堪えて……。 「んっんっ……ン……ン……」 凛は上目遣いになって郷野の顔を再びチラリと確認した。 こ、これでいいのかな……。 先生、気持ちいいですか……? 実際は模倣に失敗した、初心者丸出しの舌遣いだったが。 凛自ら初めて及んだ拙い口淫に確実に郷野は追い上げられていた。 一気にこのまま突き入れたい。 華奢な体を壊すほどに貫きたい。 余すことなく、食い尽くしたい……。 「藤崎、もういい」 秘かに葛藤した末、郷野は凛の口から我が身を引き抜いた。 中断を強いられた凛は、ショックを隠せずに強張った眼差しで郷野を見上げた。 「先生、でも、まだ……オレ、そんなに下手でした……? ごめんなさい……」 郷野は申し訳なさそうにしている凛を抱き起こした。膝上に座らせて、自分より何倍も柔な手をとると、濡れたペニスへ導いた。 「あ……」 握らせて、柔な手の上から自分も握り締め、しごいた。 「せ……先生……」 生徒の頼りない肩にうつ伏せて上擦る息を殺す。同時に、欲望に忠実に、放埓にぞんざいにペニスをしごき立てる。 手の中で先走りを滲ませ始めた郷野に凛は苦しいくらい胸を高鳴らせた。 肩に触れる吐息が熱い。 時折、低く短く唸られると背筋がゾクゾクした。 「……いくからな、藤崎……」 耳元で熱もつ声でそう囁かれたときには甘い眩暈に貫かれた。

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