554 / 700

みっきーの誕生日☆55

『────え?な、なんで・・・?』 なんで・・・? なんで・・・この2人が・・・ウチに・・・? ───なんで?? ビックリしすぎて 俺が石になってる隙に 2人は勝手にスリッパを出して上がり込んできた。 ───はっ! 呆けてる場合じゃない・・・っっ! 『ちょ・・・、ちょっ・・・待て・・・っ!!』 『まあまあ、説明は後でするから~♡』 『とりあえず、おジャマしま~っす♡』 『・・・・・・は、はぁっ!?』 なんのこっちゃ分からないまま、 リビングへ向かう2人を追いかける。 でも・・・追いつくより前に 玲音と咲哉はドアを開け、リビングへと消え・・・ 『こんばんは~♡』 『ケーキ屋です♡』 中から 能天気な2人の声が聞こえてきた。 『・・・・・・ほわあぁぁっ!』 いない! いないから! そんな、白スーツ着たケーキ屋さんなんて いないからぁぁぁっ・・・! 『れれれ玲音、さささ咲哉っっ!!』 なんかよく分かんないけど なんでウチに来たのか聞き出して 早々に帰ってもらわないとっ!! ──と、 急いでリビングに飛びこんだのだけど・・・ 『やあ、いらっしゃい。』 『いらっしゃ~い、玲音くん咲哉くん』 とか言いながら にこやかに笑いあってる父さんと母さん、 そして玲音と咲哉の姿・・・が・・・ ───って、 なにこれ・・・ 『い、 いらっしゃい・・・ ?』 『はい!これ、頼まれてたケーキです~♪』 『今日はお招き頂きありがとうございます』 『──た、頼まれてた・・・?お招き・・・?』 ───え?え?どうゆうコト??? 『ああ、それと新幹線の切符、ありがとう♪』 『そうそう。映画のチケットもありがとね♪』 『いえいえ。お安い御用です♪』 『お役に立ててよかったです♪』 『し、新幹線・・・?映画・・・???』 ───そ、それも、この2人が・・・? えええええぇぇっ!? 思ってもなかった事実・・・!! 予想外の出来事に またしても石化する俺。 『さあ、晩ごはんの続きしなくちゃ』 『『あ。俺たちも手伝いまーす♡』』 『じゃあ、父さんも何かする!』 『『では、みんなで~♡』』 『光希は主役だから座って待っててね♪』 『『待っててね♡みっきー(みー)♡』』 『待ってろよ、光希♪』 『え?え??』 話が飲み込めないまま、2人と2人は 今度はキッチンへと消えていった。 1人、取り残される俺。 『・・・・・・・・』 え、えーと・・・? なに・・・? なんなんだ、一体・・・ なんか、いつの間にか(俺の知らないトコロで) ウチの家族と玲音と咲哉が・・・仲良くなってる・・ ───って、なんで??? ど、どうなってんだーっ!!!

ともだちにシェアしよう!