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みっきーの誕生日☆55
『────え?な、なんで・・・?』
なんで・・・?
なんで・・・この2人が・・・ウチに・・・?
───なんで??
ビックリしすぎて 俺が石になってる隙に
2人は勝手にスリッパを出して上がり込んできた。
───はっ!
呆けてる場合じゃない・・・っっ!
『ちょ・・・、ちょっ・・・待て・・・っ!!』
『まあまあ、説明は後でするから~♡』
『とりあえず、おジャマしま~っす♡』
『・・・・・・は、はぁっ!?』
なんのこっちゃ分からないまま、
リビングへ向かう2人を追いかける。
でも・・・追いつくより前に
玲音と咲哉はドアを開け、リビングへと消え・・・
『こんばんは~♡』
『ケーキ屋です♡』
中から 能天気な2人の声が聞こえてきた。
『・・・・・・ほわあぁぁっ!』
いない!
いないから!
そんな、白スーツ着たケーキ屋さんなんて
いないからぁぁぁっ・・・!
『れれれ玲音、さささ咲哉っっ!!』
なんかよく分かんないけど
なんでウチに来たのか聞き出して
早々に帰ってもらわないとっ!!
──と、
急いでリビングに飛びこんだのだけど・・・
『やあ、いらっしゃい。』
『いらっしゃ~い、玲音くん咲哉くん』
とか言いながら
にこやかに笑いあってる父さんと母さん、
そして玲音と咲哉の姿・・・が・・・
───って、 なにこれ・・・
『い、 いらっしゃい・・・ ?』
『はい!これ、頼まれてたケーキです~♪』
『今日はお招き頂きありがとうございます』
『──た、頼まれてた・・・?お招き・・・?』
───え?え?どうゆうコト???
『ああ、それと新幹線の切符、ありがとう♪』
『そうそう。映画のチケットもありがとね♪』
『いえいえ。お安い御用です♪』
『お役に立ててよかったです♪』
『し、新幹線・・・?映画・・・???』
───そ、それも、この2人が・・・?
えええええぇぇっ!?
思ってもなかった事実・・・!!
予想外の出来事に またしても石化する俺。
『さあ、晩ごはんの続きしなくちゃ』
『『あ。俺たちも手伝いまーす♡』』
『じゃあ、父さんも何かする!』
『『では、みんなで~♡』』
『光希は主役だから座って待っててね♪』
『『待っててね♡みっきー(みー)♡』』
『待ってろよ、光希♪』
『え?え??』
話が飲み込めないまま、2人と2人は
今度はキッチンへと消えていった。
1人、取り残される俺。
『・・・・・・・・』
え、えーと・・・?
なに・・・?
なんなんだ、一体・・・
なんか、いつの間にか(俺の知らないトコロで)
ウチの家族と玲音と咲哉が・・・仲良くなってる・・
───って、なんで???
ど、どうなってんだーっ!!!
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