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みっきーの誕生日☆62
『・・・・・・・・・?』
なんだ・・・・?
今の顔・・・・
『光希・・・・?』
『・・・・あ』
『どういう事・・か・・説明・・・してくれるかい?』
『・・・・っ・・・・・!』
よ、よーし!
これは、ピンチじゃない!
これは2度めのチャンス。
これを逃すと次は いつになるか分かんない!
話すなら・・・今だ!
今しかないっ!
ちゃんと話して分かってもらうんだっ!
(って、ついさっきも思った気がするけど
気にしないっ!)
頑張れ、俺っ!
『と、ととと父さんっ!
おれ・・・おれおおれれれっ・・・、っっ!!』
───か、噛んだっっ!!
気持ちが先走って・・・
思いっきり噛んじゃったー!!!
『ごめん、光希・・・なんだって?』
『────っ/////』
うにゃーっっ////!!
もー!
もーもー!
大事なところで もーっっ///!
『落ち着いて、みっきー』
『深呼吸してみろ、みー』
『・・・・・・っ・・・!!』
低く優しい2人の声がして
宥めるように背中を擦られる。
『・・・・・・・・・』
言われたとおり、ゆっくり息を吸って・・・吐く。
それを繰り返すと
少し気持ちが落ち着いてきた。
『みっきー、頑張れ♡』
『ファイトだ、みー♡』
『う、うん・・・!』
よし!今度こそ!
『と、父さんっっ!!
俺っ・・・玲音と咲哉と・・・っ!
つきっ///、・・つきあってまーすっっっ!!』
い、言ったーっっ!!
言えたっ!!
父さんを見ると、まさに
“鳩が豆鉄砲を食ったよう”な顔をしてる・・・
けど、ここで気後れしたらダメだ!
あとは勢いでいくのみっっ!
『俺、男なのに男と・・・しかも2人とつきあう
なんて普通じゃない!それは 分かってるけど
でも、俺・・・っ、玲音と咲哉が大好きで
ずっと一緒にいたくて・・・だから・・・
だから、許して下さいっ!!』
座布団から下りて正座をして
畳に頭を擦りつける。
『『俺たちからもお願いします!』』
──と、玲音と咲哉も同じように頭を下げたのを
視界の端にチラリと捉えた。
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