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みっきーの誕生日☆64
───と、その時・・・
『あなた!しっかりっ!』
ずっと黙って成りゆきを見守っていた母さんが
ビールを注いだグラスを父さんにサッと差し出した。
『あ"あ"あ"・・・』
『ほら、飲んで!ぐぐっと!』
『───ほえ?・・・母さん・・・・・・
・・・・・・おお、ありがとう・・・』
受け取ったビールを 一気に飲み干す父さん。
『──すまん・・・取り乱して・・・』
なんとか気持ちを落ち着かせたようで
俺に向かって頭を下げてくれたりなんかして・・・
───って!
いやいやいや!
父さんは 全然 悪くないし!
元はといえば俺のせいだし!
『う、ううん!!その・・・ご、ごめん・・・ね?
俺、小さい頃から“普通がいい” “普通が1番” って
言ってたのに・・・まさかこんなコトになるなんて・・
自分でもビックリなんだけど・・・
で、でも・・・・その・・・もう、玲音と咲哉と
いることが俺の・・・普通になってるんだ・・・///』
もう1度、俺の正直な気持ちを伝えた。
『・・・・・・・・・・・・うん。
光希の気持ちは よーく分かった。
まあ・・・多分・・・きっとそうなんだろうって
覚悟もしてたつもりだったんだけど・・・
いざとなると やっぱり衝撃が大きくてな・・・』
『う・・・うん・・・!
ホントに ごめ・・・・・・
・・・・・・・・・?
・・・・・・・・・っ!?
─────え・・・?』
今・・・、多分きっとそう・・・・って・・・
覚悟してたって・・・言った・・・よな?
・・・・・・て、コトは・・・
『・・・え・・・っ!もしかして・・・っ・・・
き、気づいてたのっ!?』
『うん・・・?ああ・・・まぁ・・・
そりゃあ・・・正月といい、今日といい、
光希の様子を見てれば なんとなく・・・な』
『・・・・・・ええ・・・っ/////!?』
バ、バレてた・・・って!
まさかの お正月から・・・!?
っていうか・・・
そんなすぐにバレちゃう俺って
どんなんだったんだ・・・っ!!!
『うん?そうだなぁ・・・
光希が他人に心をゆるして甘えたりとか、
会えないだけで挙動不審になるくらい寂しがったりとか
・・・友達にしては様子がおかしいなー、と』
『・・・・・・え。・・・そ、そう・・なの////?』
あれ?
っていうか俺・・・また心の声が・・・
『そうね~。今日なんて特に妬けちゃうくらい
分かりやすく おかしかったものね~』
『・・・・う・・っ・・・////!!』
出てた・・・・・・
『そうそう♪俺たちのコト大好き♡って』
『思いっきり顔に出ちゃってたもんな♪』
『・・・・・・っ・・・!?』
れ、玲音と咲哉・・・!
(コ、コイツら・・・いつの間に・・・!?)
『うーん。キミたちも分かりやすい・・というか
隠す気なかったろ?』
『はいっ!全然~っ♡!』
『早く認めて欲しくて♡』
『・・・ははは。ある意味 清々しいな・・・
まあ・・・男同士だろうが3人だろうが
光希が幸せならそれでいいよ・・・
玲音くん咲哉くん光希をよろしく』
『はいっ!お任せ下さいっ!』
『必ず幸せにしてみせます!』
『よろしくね~』
『はい!ママさん!』
『よろしくですっ!』
『・・・・・・・・・・・・・/////』
──あ。
な、なんか・・・
認めてもらえたっぽい・・・
よ、よかった・・・!!
よかったんだけど・・・
俺ってそんなに分かりやすいのか・・・///
めっちゃ恥ずかしい・・・っっ////!!
(今さら?)作者、心の声(笑)
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