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みっきーの誕生日☆66
『で?告白はどこで?』
『っっ、───っっ!?』
なぬ!?
ま、まだ聞く?
まだ 続くのっ??
『初めて話した日にウチに来てもらって~』
『手作りケーキでおもてなししたんです~』
『ほー!そうかそうか~♪
光希は甘いもの好きだもんなぁ
よかったなぁ、光希♪』
『・・・・う"っ・・、あ・・う・・・・うん・・・///』
『───で?・・・それから?』
『はい~。俺と咲哉と2人でぇ~』
『苺と生クリームを~、あーん・・』
『────うわはああああっっ!』
も、もういいって!!
これ以上は・・・マズいってーっ///!
「あーん」とか
「ペロン」とか
コイツら、隠す気ないし!
言う気 満々だしっっ!!
なんとか・・・
なんとか話を反らさないと・・・!
『あ"あ"あ"あ"っ!あの・・・あのっ・・・っ!』
『・・ん?どうした?光希』
『どうしたの?みっきー』
『どうかしたのか?みー』
『その、ケーキ・・・ケケケ、ケーキ・・・・』
───ケーキ?
あっ!!!そうだ!
ケーキ!!
誕生日ケーキが あるじゃんっっ!!!
『お、俺っ!
そろそろケーキが食べたいなぁー!』
『『『・・・・・・・・・え?』』』
『ケ、ケーキ・・た、食べたい・・・なぁ』
『おぉ、そうだな♪』
『だね♡食べよう♪』
『よし♡切ろうか♪』
『・・・・っ!・・・う、うん!!』
いよっしゃぁぁぁぁ!!!
流れが変わったぁぁぁ!!
俺、ナイスーッッ!!
俺、頭いいーっっ!!
心の中でガッツポーズする俺。
『じゃ食べたお皿、片付けましょうね』
『おお、そうだな。俺も手伝おうかな』
『あ、俺も・・・』
『光希は いーの。座ってて♪』
『光希は 今日の主役だからな』
『・・・え?あ・・・う、うん・・・』
父さんと母さんが重ねたお皿を手に出ていく。
『じゃあ 俺たちも準備してくるね♪』
『お利口さんで 待っててくれよっ♪』
『・・・あ・・・うん・・・』
玲音と咲哉も いそいそと部屋を出ていって
俺は1人になった・・・と同時に、一気に気が抜けた。
『・・・あ"あ"あ"あ"・・・
・・・疲れたぁぁぁぁ・・・・』
畳に ゴロンと横になる。
めっちゃ疲れた・・・・・
もう あの2人が余計なコト言わないように
ケーキ食べたら 父さんから引き離さなきゃ・・・・
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