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みっきーの誕生日☆67

『『じゃじゃーん!!』』 『うわぁ・・・!』 2人が作ってくれたケーキは 丸じゃなくて、四角くって 真っ白なクリームの上に苺やブルーベリー 周りには ぐるっと生クリームで作った ピンクのバラが並んでて・・・ 『すごーい!キレイっ・・・!』 すごいっ!!普通に美味しそうっっ!! だって!この2人のコトだから もしかしたら ケーキの上に チョコバナナが ドーンッ、とか 型どりした俺の×××チョコ・・が乗っかってる・・・ とか、さ? 悪ふざけ満載のケーキだったらどうしよう! なんて ちょっとだけ心配したりしてたんだけど・・ 普通ので よかった。 いや、普通っていうか・・・さすが! カフェをやりたいって言うくらいだもんな~! 『すごーい!美味しそう!』 『ふふ。そう?ありがとー♡』 『頑張った甲斐があるなー♡』 『ほぉ・・・すごいなぁ』 キッチンから戻ってきた時は なんだか 赤い顔で そわそわしていた父さん。 (俺のいない間に何が・・・!?何か聞いた??) ←なんて、怖くて聞けない・・・! 『でもこれ、誕生日ケーキっていうより ウエディングケーキみたいだなぁ』 と、ケーキを覗きこんで感心したように呟いた。 『あー!分かります!?』 『そのイメージです!!』 『ああ、やっぱり・・・!前、部下の結婚式で こういうケーキが出たんだよー』 『まあ。そうなのー?いいわねぇ』 『・・・・・・』 へー。 最近の ウエディングケーキって こんなのもあるんだ~ 『・・・・・・・・・ん?』 ───って・・・ ウエディングケーキをイメージした??? 誕生日ケーキなのに?? 『『はーい♪という訳で~、みっきー(みー) こっち来て~♪♪』 ニコニコの2人が 手招きで俺を呼ぶ。 『・・・・・・?な、なに?』 “ という訳 ”・・・? どうゆう訳?? ──と、戸惑いながら傍に行くと、 2人の間に立たされて 「はい♡」と リボンのついたナイフを持たされた。 『・・・・・・ん?』 『さあ!ここで みっきーに質問でっす!!』 『ウエディングケーキで やる事と言えば?』 『・・・・・・へ?』 ウエディングケーキで・・・やる事・・・?? って、言えば・・・ 『チッチッチッチッ・・・』 『 5秒経過・・・10秒経過』 ────えっ!? 時間制限あんのっっ??? 『・・・え、・・・え、えと・・・えーと・・・』 『あらやだ。簡単じゃな~い』 『ケーキ入刀だろー?光希~』 こっちもニコニコの父さんと母さんに 言われて・・・やっと答えを思い出した。 『──あ。そ、そっか・・・』 そうだ! ケーキ入刀かー!! 焦ってると簡単な答えでも 思い出さないもんだよなー 『『という訳で~』』 『・・・・・ん?』 リボンつきのナイフを持った俺の手に 2人の手が重なり、ケーキの上に導かれ・・・ 『『ケーキ入刀~!!』』 の、声と同時に ナイフがケーキの中へと滑らかに吸い込まれていく。   『・・・・・・・・・・へ?』 ───あっ! ケーキ入刀だっっ!! ・・・と思った時には ナイフは もうケーキの中に 完全に飲み込まれた後で・・・ 『お幸せに~♪』 『おめでとう♪』 盛大な拍手で祝福され・・・ (といっても父さんと母さんの2人・・だけど) あっという間に終わってしまった。 『ありがとうございま~す♡』 『幸せにしま&なりま~す♡』 『・・・・・・・・』 『みっきー、嬉しい?』 『嬉しいよなぁ?みー』 『・・・・・・・』 『あれ?みっきー?』 『どうした、みー?』 『・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ? ・・・・・・あ・・・う、うん・・・嬉しい・・・』 『幸せになろうね♡』 『一生一緒だぞー♡』 『・・・・・・・・・う、うん・・・////』 そりゃ、もちろん嬉しい・・ けど 展開が早すぎて 頭がついていかなかった・・・!! せっかくのケーキ入刀だったのにーっ!!

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