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みっきーの誕生日☆81
『みっきー、早く~♡』
『みー、置いてくぞ♡』
『あ・・・、うん・・・』
軽やかに降りてゆく2人の後ろ姿を見つめ
大きく、ため息。
『はあぁ・・・・・・』
どうしよう・・・
もし・・・もし、バレてたとしたら・・・
俺は・・・俺は 一体どんな顔すれば・・・
『はあぁぁぁ・・・』
1段1段、下りるごとに
気持ちも足取りも重くなっていく。
ああ・・・このまま
永遠に階段が続けばいいのに・・・
1階につかなければ・・・
なんて、そんなコトあるハズもなく
── トン (←最後の1段)
呆気なく・・・ついてしまった。
あーあ
ついちゃった・・・
『ほら、行くよ~』
『行くぞー、みー』
『・・・・・・・う・・ん』
もー
ホントに コイツら・・・
これっぽっちも
気にもしてない・・・
マジで
能天気で羨ましい・・・
2人の家と違って、とっても狭い我が家
(って、世間一般的には普通だけど)
父さんと母さんのいる和室が
近づいてくる───と、
『・・・・・・・・・ん?』
中から楽しそうに笑う声が聞こえてきた。
『・・・・・・・・・んん?』
しかも、父さんと母さんの声だけじゃ・・
ない・・・ような?
え・・・・・・
誰か来てんの?
えぇ・・・・・・
こんな時間に
───誰が?
『あ、やっぱり♪』
『もう来てるな♪』
『・・・・・・・・・・・え?』
やっぱり誰か来てんの?
───誰が?
っていうか
なんで2人は それ知ってんの?
聞く間もなく
2人は襖を開けて和室に入って行ってしまった。
不思議に思いながら2人について
和室に入った俺は・・・
新しいお客さんを見た途端
驚きで固まった。
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