581 / 700
みっきーの誕生日☆82
『やあ!光希くん、こんばんは~』
『光希くん、誕生日おめでとうー』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・え』
にこやかに笑う
その人(いや、人たち)は・・・
玲音と咲哉の・・・・
『おととと、お父さんっ!!
・・・・・・・・・え?・・・えぇぇ??』
───な、なんで!?
『はーい。お邪魔してまーす♪』
『どうも♪ご馳走になってます』
『・・・・・・・・・・・あ、
い・・・いらっしゃい・・・ませ・・・・!』
──な、なんで?
なんで、お父さんたちが・・・?
『あ・・・・あの、
ど、どうしたんですか?
なんで、ウチに???』
『ああ、今日は光希くんの誕生日だって
玲音と咲哉に聞いたから、光希くんのお祝いと
ご両親に ご挨拶を・・・と思ってね』
『仕事終わりで遅くなってしまったから
玄関先で失礼しようと思ったんだけど・・・』
『聞いたら、ご飯もまだだ、って仰るから
私が “ぜひ上がって下さい” って
お願いしたの~♡♡』
と、母さん。
すっかり目がハートになってる・・・
『そうそう!飲みましょう~♪』
これは、父さん。
こっちは完全にデキあがってる・・・
『あ、いえいえ。車ですから、お酒は・・・・』
『玲音と咲哉も連れて帰らないと・・ですし』
『あらぁ・・・・残念ねぇ・・・・』
『よし!かーさん!俺と飲もう!』
『あらぁ!いいわねぇ!!』
『飲もう、飲もう!』
───父さん・・母さん
2人で盛り上がってるし・・・
っていうか・・・なんか・・・
は、初対面がこれって・・・////
めっちゃ恥ずかしい・・・・////
『あはは。楽しいご両親だね』
『光希くん、これプレゼント』
苦笑いのお父さんたちが(多分 気を使って)
花束を渡してくれる。
『・・・・っ!わあ♡
あ、ありがとうございます・・・////!』
『いやあ、
いつも仲良くしてくれて ありがとう』
『これからも・・・末永く、よろしくね』
『す・・・すえ・・・///は、はい・・・!
こちらこそ、よろしくお願いします///』
うわー////
お願いされちゃった・・・////
うわー////
うわーっ////
嬉しい・・・っ////
と、そこに
『玲音くん咲哉くん!俺たちもよろしく~』
『うふふ♡よろしくね。イケメン君たち~』
能天気な両親の声・・・と、
『はーい♡もちろんでーす』
『末永く、よろしくでーす』
これまた能天気な玲音と咲哉の声・・・
なんか・・・
なんだこれ・・・
お酒を飲む父さんと母さん
その隣でお酌をする玲音と咲哉・・・・
なんか・・・
この2人と2人・・・、似てる・・
なんか嬉しいような・・・
なんか残念なような・・・
・・・・ちょっと複雑・・・
『あはは。仲いいね~♪』
『仲良くて、安心した♪』
『あーあ。俺たち、飲めなくて残念』
『ああ。本当に泊まらせてもらおうか』
・・・・・・・・・・・え?
『いいねぇ!飲んじゃう??』
『だなぁ!飲んじゃおうか!』
・・・・・・・・・・えぇ??
『玲音~、咲哉~♪』
『俺たちも飲む~♪』
・・・・・・・・・・・・えぇぇ??
『待ってましたぁ』
『飲みましょう!』
『父さん、ナイス』
『お注ぎしまーす』
・・・・・・・・・・・・えぇぇぇ??
なに?
この和気あいあいな雰囲気・・・
なに?
この疎外感・・・っ!!
なに?
俺だけ仲間外れな、この感じーっ!?
ともだちにシェアしよう!