582 / 700
みっきーの誕生日☆83
───結局・・・・
調子にのって
どんどんお酌をした玲音と咲哉のせいで
調子にのって
どんどん飲んでしまった大人たち・・・・は、
4人全員 見事に潰れてしまった。
『あは。みんな寝ちゃった~』
『ははは。見事に潰れたなぁ』
『・・・・お前ら・・・・・・・・』
『まあまあ♪これで 起きてるのは~ 』
『俺たち3人だけ・・・って事だよな♪』
『・・・っ!・・・お、お前ら・・・・・?』
わ、わざと・・・?
わざとなの・・・か???
───ってコトは・・・
『うふふ。みっきー♡』
『ふははは。みぃー♡』
ニタニタ笑いながら 2人が
ジリジリと 近づいてくる。
『・・・っっ・・・・・ひぃっ!!』
こ!これは・・・!!
非常にマズいのでは・・・!?
『みっきー?』
『みぃーぃ?』
肩を抱かれ、和室から出された。
『な、ななな・・・なに??』
そして、グイグイ背中を押され
キッチンのドアの前まで来たトコロで
2人が パッと手を離した。
『・・・・・・・・・?』
『俺たち、片付けしとくから 』
『みーは お風呂 入ってこいよ』
『・・・・・・・・・・・・。
─────え?』
あ、あれ・・・?
お風呂?
入って・・・こい?
───ってコトは・・・
俺、ひとりで入る・・・って コト・・・だよな?
─────って・・・
・・・・え?
えぇぇ???
いつものコイツらだったら
嫌がる俺を強引に脱がせて
お風呂に直行!だろうに・・・
な、なにがあった!?
『いやいや。さすがに親が寝てる間に』
『3人で一緒にお風呂はないだろー?』
『・・・・・・・・・・・・へ?』
『そんな非常識なコトを~』
『俺たちがする訳ないだろ』
『・・・は・・・・・・・はあ??』
───それ・・・
いつもいつもいつも非常識なお前らが
・・・・・・・・・言う??
思わず、心の中でツッコむと・・・
『あ。でもぉ・・みっきーが
どうしても って言うんなら~』
『一緒に入ってやっても
全然 構わないんだけどなー?』
俺の気持ちを見透かしたように
また、ニヤニヤ笑いながら近づいてきた。
『・・・・・・・・・・・・はっ!?』
『どうする?みっきー♡』
『どうするんだ?みー♡』
玲音と咲哉の指が同時に頬を撫で、
顎をくすぐり、鎖骨を撫で・・・服の中に
潜り込もうとする。
『────っ!ひょえ・・っ////!!』
『どうする~?』
『どうするんだ?』
迫る変態
追いつめられる俺
答えは、もちろん・・・
『───わ、分かりました////!!
ひ、ひとりで入ってきますぅぅっ!!!』
怪いピンクに染まってきた雰囲気を振り払い
俺は 風呂場へ猛然とダッシュした。
ともだちにシェアしよう!