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みっきーの誕生日☆87
『・・・・・・・・うー』
どうしよう・・・
見る・・・?
見ない・・・?
『・・・・・・・・・うー』
見る?
見ない?
『・・・・・・・・・うぅー』
どうしよう・・・
正直、気には なる。
めっちゃ気になってる。
気にはなる・・・けど
見て、
正体を知ってしまって
それが予想どおり・・・だったら?
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ぎゃ────っっ/////!!
いや─────っっ////!!』
やっぱりイヤ──────ッッ!!
見たくない!
見たくない!
ていうか、見ちゃダメ───ッッ!!
『よし、・・・・・・・・・寝るか』
そうだ。
気づかなかったフリをして
寝てしまおう。
俺は なんにも知りませーん。
硬いモノなんて知りませーん。
これは、ただの抱き枕でーす。
そうそう
ただの抱き枕~!
はい、終わり。
『・・・・・・・・・寝よ』
もし、もしもだ。
中に入ってる なにかが
変な・・・モノだったとしたら・・・
明日、2人が迎えに来た時に
お持ち帰り頂こう。
うん。
そうしよう。
よし、決まり!
ああ、スッキリ!
やっと安心して
ベッドにゴロンと横になって目を閉じる
・・・・・・けれど、
『・・・・・・・・・・・・』
気になる・・・
どうしても
抱き枕が気になってしまう。
そりゃそうだ。
狭いシングルベッドに玲音と咲哉が
上下に重なって寝てるようなもんなんだもん
気になるのは仕方ない。
けど、このままじゃ眠れない・・・
かといって、床に寝かすのも
なんか可哀想な気もするし・・・
『んー・・・まあ、こうして・・・よっと』
足で、落ちない程度に 出来るだけ端に
抱き枕を寄せて、自分も出来るだけ端に寄って
背中を向けた。
無理やり目を瞑って心を落ち着かせる。
少し うとうとしかけた、その時
スマホが鳴った。
今度は着信音・・・
『・・・・・・・・・・・・』
このタイミング・・・
ま、まさか・・・
怖々、スマホを覗いて見る・・・と、
予想どおり かけてきたのは
『───玲音・・・・』
だった。
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