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みっきーの誕生日☆88
♪♪♪♪♪♪
『・・・・・・・・・・・・』
ど、どうしよう・・・
出る?
出ない?
♪♪♪♪♪♪
『・・・・・・・・・・・・』
出、出る・・・?!
出ない・・・?!
♪♪♪♪♪
で・・っ・・・・?
で・・っ・・・・??
あー!どうしよう!
どうすれば!?と悩んでるウチに
プツッと電話は切れてしまった。
『あ・・・・・・』
き、切れ・・ちゃった・・・
『・・・あぁ・・・・・』
迷ったあげく、出なかったクセに
いざ 切れてしまうと
悪いコトしちゃった・・・なんて
つい、思ってしまうのが俺の悪いトコロ・・・
なんだけど
『でも・・・こっちからかけるのも・・なんかなぁ』
それはそれで向こうの思うツボって気が・・・
しないでもないような・・・
『ん~、でも・・・・・・』
こんな悶々とした気持ちじゃ
眠れる気がしない・・・
『うーん・・・どうするのが正解なんだ・・・』
ため息を溢しつつ、スマホの画面を撫でていると
また、着信音が鳴り出した。
もちろん、相手は玲音だ。
『わっ!!わ、わ、どうし・・・あっ!』
焦った拍子に、指は通話ボタンを押してしまい
「やっと出た~♪みっきー起きてるぅ~?」
繋がった電話の向こうから
玲音の のほほーんと明るい声が聞こえてきた。
『・・・・・・・・っ・・・・』
うにゃーっっ!
俺のバカッッ!バカバカッ!
まだ心の準備が出来てなかったのに
なんででちゃうかなぁぁぁっっ!!
「みっきー?寝てたの?」
『・・・え?・・・っ・・・あ・・・、あ、う・・・、うん・・・
・・・ね、寝てたっ!!』
「・・・・・・・・・ふーん」
『・・・・・・・・・・っ・・??』
なんだ?今の間・・・
「──ま、いいや。ねぇ、みっきー?
ちゃんと 抱き枕、抱いて寝てる~?」
『・・・・・・へっ///!?え?あ・・・、あー、
えーと、えーと・・・///う、ううううんっ!
だ、抱いて寝ててるよっっ///!』
うにぃぃぃ!
これ、絶対 挙動不審!
どもるな、噛むな、俺ぇぇっっ!!
怪しまれちゃうだろーっっ!!
「・・・・・・・・・ふーん?」
だから、なに?この間・・・!
「───ま、いいけど。あ、それよりさ~、
あの抱き枕には秘密があるんだけど~。
・・・みっきー、気がついた?」
『・・・・・・・へっっ!?
ひ、ひみっ、ひみちゅ・・・あっ///、秘密??
な、なんだろー?全然 気がつかなかったなー!
な、なにー?なんだろー?!』
「・・・・・・・・・・・・・どうしたの?みっきー・・・
挙動が ものすごーく不審だけど??」
『───────っっ/////!!』
うにゃあぁぁーっ!
ダメだ・・・!
バレてる・・・!
これ、絶対バレてるーっっ!!
だ、誰か・・・誰か助けてぇぇぇっ!!!
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