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みっきーの誕生日☆96
・・・・・・・・・・・・え?
バナナケース???
・・・・・・・・・・・・は?
バナナケースって・・・
ピローン♪
「バナナケースっていうのは~、
バナナを潰さずに運べる
とっても便利なケースの事だよ♪」
・・・・・・・・・うん。
知ってる。
そんくらい知ってる・・・
───って、・・・え?
えぇ?
ちょっと待って???
じゃ、じゃあ・・・
抱き枕の中の、あの・・・硬いモノって・・・
チ、チン◯のおもちゃ・・//// じゃなくて・・・
・・・ただのバナナケース!??
ピローン♪
『・・・はっ!』
続けて来たメール。
そこには・・・
「あはは。ビックリしたぁ?」
見事、ドッキリ大成功~♪」
と、ふざけた文面が。
・・・・・・・・・・は?
はあ?
ど、どっきり?
『ええぇぇぇぇっ!?』
な、なにそれ!マジでっっ!!
マジでっ!?
衝撃のあまり、固まる俺。
ピローン♪
『・・・・・っ!』
また来たっ!!
今度はなんだっ!?
恐る恐る画面を見る。
「だから安心してあの枕、床じゃなくて
ベッドで抱いて寝てね~♪
じゃあ、また明日~♡」
『・・・・・・・・・・・・』
な、な、なんだってぇぇ・・・!?
『ん?』
あれ?
まだ続きがある・・・?
またスクロール。
「ダマされやすくて可愛い俺たちのみっきー♡
大好きだよー♡誕生日の終わる、あと10分
咲哉と2人でお祝いしとくからね♡おやすみ♡」
『・・・・・・・・・・・・』
・・・・・・えぇぇぇ・・
ホントにホント・・・?
ホントのホントにウソなの・・・?
えぇ・・・・・・ホントに?
いつもみたいに、騙されて
からかわれてた・・・だけ?
『・・・・・・・・・・・・』
なんか、脱力・・・
でも・・・・・・
『ま、いっか・・・』
もう、いろいろ面倒くさい
チ◯コじゃないなら、
それはそれで・・・全然ラッキー
『寝よ・・・・・・』
床に転がした抱き枕をベッドに上げて
言われたとおり、ギュッと抱きしめる。
ああ・・・
この硬いアレがチ◯コじゃないって
分かった途端、全然 気にならない・・・
俺って単純だなぁ・・・
よかった・・・
最後の最後で いい誕生日だった・・・
騙されてて よかった・・・・
心も体も疲れきって
かなり眠たかった俺は
それ以上は もう考えるコトなく
一気に眠りに引き込まれていった。
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