138 / 700

2人の秘密①

『どうしたの?みっきー。』 『上の空だな。』 『・・・あっ・・・・ご、ごめん・・・』 笑える映画を観ているというのに、全然 笑わない俺に2人が気づいた。 『どうかした?』 『考え事か?』 『・・・・・・・・・・・・。』 うーん。 聞いたら・・・答えてくれるかな・・・ コイツら、はぐらかすのうまいし 答えてくれないかもしれない。 ・・・・でも、 やっぱり知りたい。 よし、聞こう。 『お前らって・・・小さい時から ずっと・・・ 一緒にいんの?』 思い切って聞いてみる。 『ん?俺たち?』 『俺たちの事か?』 『ものすごく仲いいし、お互いの事すごく分かってるし・・・何でなのかなー、と。』 『ああ・・・なるほどね。』 『考えてたのは それか。』 『あ、でも・・・言いたくないなら・・・・』 『ん~ん?別にいいよ?』 『隠すことじゃないしな。』 『・・・・じゃ、じゃあ・・・。』 『いいよ。話したげる。』 玲音が、ふふっと笑ってテレビを消した。 『俺と咲哉は・・・みっきーの言うとおり小さい頃から ずっと一緒にいたんだ。』 『親父同士が仲良くてな。』 『ふーん。そうなんだ。』 『でね・・・・ウチって所謂(いわゆる)お金持ちってヤツでしょ?小さい頃は誘拐とか心配されててさー。俺、可愛かったし!』 『そうそう。』 『ふ、ふぅん・・・・・』 まぁ、可愛かった・・・だろうな。 でも・・・・・誘拐 !? うわー。別世界の話だな。 お金があるってのも大変なんだな・・・。 『でねでね!咲哉はねぇ・・・!俺のボディーガードだったんだ~。最初はね?』 『はは。そうだな。』 『え・・・・・・・?ボディーガード?』 え? どういう事???

ともだちにシェアしよう!