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2人の秘密②
最初は、ボディーガードだった?
って・・・どういう事?
「だった」って事は、今は違うの?
え?
今、高1だよな?俺ら。
って事は・・・?
いつから?いつまでだよ?
うー、・・・分からん!
よし、聞こう!
『あの、えぇと・・・・ボディーガードっていうのは・・・いつから?』
『ん?・・えっとねー、小学校から。』
『だな。』
『しょ・・・っ !?』
小学校??
小学生が小学生のボディーガード !?
ますます 分かんない!
なんだ、それ!
混乱している俺を見て、2人が面白そうに笑い出す。
『あはは。ごめんごめん。ボディーガードって言っても正式に雇った、とかじゃなくて』
『俺が 勝手に やってただけなんだけどな。』
『は?』
んん?勝手に?
もっと分かんなくなったぞ?
『んー。・・・あのね?
俺の父親って若くして会社起こしたから とにかく忙しくってね~。母親もあんまし家に居ない人だったから、咲哉の家に預けられる事が多くってね~。』
『咲哉の家に?あ、咲哉のお父さんも同じ会社・・・・・とか?』
『ううん。親同士 仲がよくて たまたま家が近かったから、だよ?』
『そうそう。で、玲音の親父さんに何回も「玲音を頼む」って言われてるうちに、なんとなく玲音は俺が守らなきゃ!って思うようになって・・・で、とりあえず 体 鍛えて 護身術も習って・・・』
『あはは。そう、それ!咲哉ってば小学生にして腹筋 割れてたよね♪』
『そうそう。バッキバキだった♪』
『バッキバキな・・・・小学生・・・』
俺、腹筋 大好きだけど・・・・
なんかそれは ちょっとイヤかも・・・。
『ま~ でも、実際 危ない目に会ったことは1回もないんだけどね~?』
『登下校 車だったしな。』
『・・・へ、へー。』
さすが、金持ち・・・・・。
あ、車・・・!
そういえば 俺も車、乗ったじゃん!
リムジン?って言うんだっけ?
やたら、長ーい車。
『でもね・・・・・中学校に入った頃、大変な事が起きて・・・・・』
『ああ・・・大変だったな。』
玲音と咲哉の口調が ガラリと 変わる。
『・・・・・? 大変な事?』
『『そう。大変な事。』』
そして、真顔になる。
・・・・・?
一体、何があったんだ???
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