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2人の秘密③
『た、大変な事・・・・・・?』
なんだろう・・・・
何があったんだろう・・??
真顔な2人に少し不安になる。
すると・・・・
玲音が俺の目を真っ直ぐ見て、
『ある日なんと・・・!父さんの会社が倒産!』
と、叫んだ。
『 とっ・・・倒産っっ !?』
えぇ !?
た、大変 !!・・って、
ホントに大変じゃん !!
わー!大変じゃん !!
わたわたしている俺を見た玲音が ぷっと吹き出す。
『あはは。ごめん、倒産しかけた・・だった。』
『・・・だな。倒産しかけたんだ。』
『あー・・・・なんだ、倒産しかけたのか・・・
って!大変じゃんか!それでも!!』
『あ、うん。大変だったよ~?』
『大変だったな。』
ワタワタする俺と、冷静な2人。
・・・なんか、ムカつく。
『・・・・・・・・・っ、だーかーらー!』
なんで そんな落ち着いてるんだよ!
── と、言おうとして、ハッと気づいた。
いや・・・・・待てよ?
この話って、もう終わった事・・・だよな?
今、こんな家に住んでるくらいだし・・・
大丈夫なんだよな・・・・?
とか 考えていたら、
『ありがと、みっきー。』
『サンキューな、みー。』
と、左右から抱きつかれた。
俺の肩に頭を乗せて スリスリと甘えるような仕草をする。
『なっ!ななな なにが・・・・/// !?』
『心配してくれて、すごく嬉しい。』
『優しいな、みーは。』
2人が 俺に優しく微笑みかける。
『・・・・・・・・・・っ・・・///』
そんな・・・///
そんな嬉しそうに 言われたら・・・
なんも言えない・・・つーか、
甘えられて嬉しい・・・つーか、
どうしよう・・・・・
ドキドキする・・・///// !!
真っ赤になった俺を見て、また嬉しそうに笑う2人。
『ふふ、可愛いね♪ 』
『ああ。可愛いな♪』
『・・・・・っっ///!か、可愛くない・・・///
つ、続き・・続きは !?・・・早く話せっ・・・///』
『『照れてるー♪可愛いー♪ 』』
『か、可愛くない・・・・///!』
相変わらず人の話を聞かないヤツらだな・・・
もう!
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