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2人の秘密⑦
『まだ聞きたい事ある?』
『え?・・・・・・あぁ・・・・うーん。』
玲音に聞かれ、ちょっと悩む。
どうしようかな・・・・・。
もう1つあるには あるんだけど・・・・
なんか もう・・・聞いた話が濃すぎて・・・
今日はいいかなぁ。
でもなぁ・・・・
『いいよ?なんでも聞いて?』
『そうだぞ?みー。』
迷ってる俺に、2人は妙に積極的だ。
『ほら、あるんでしょ?聞いて聞いて?』
『あるだろ?聞け 聞け~。』
妙に テンション高いし。
『・・・・なんで そんな 張り切ってんの。』
『だってぇ~♪
可愛い みっきーのためだから~ ♪ 』
『可愛い みーのためだからな ♪ 』
『・・・・・・・・・・・。』
あっそ。
もう、ツっこむ気力もないや・・・。
まあ・・・2人とも ノリ気だし
聞いてみるか。
・・・よし。
『じゃあ、咲哉。』
『ん?なんだ?俺?』
『うん。』
『よし、なんだ??』
めんどくさいから直球勝負だっ!!
『なんで 眼鏡かけてんの?』
『・・・眼鏡?』
『だって咲哉・・目、悪くないだろ?
度 入ってないじゃん?それ。』
『・・・・・ああ、うん。これな。』
咲哉が眼鏡を外す。
『そんな大した理由でもないんだけどな。
目の色を隠してるんだ。』
『・・・目の色??』
『ああ。光の反射で
色が変わって見える時があってな・・・・』
『えっ・・・・・・ !!』
なにそれ!
めっちゃ、カッコいいじゃんっっ !!
『ちょ・・・、ちょっと見せて・・・!!』
『んー?いいぞ?』
咲哉の頬に手をあて、覗き込む。
部屋の灯りだけだから、はっきりとは分からないけど・・・咲哉の目は、茶色ベースなんだけど グレーっぽくも見えたりして なんだか不思議な色をしてる。
『わー。キレイな色・・・・』
・・・・・って、
大した理由でもない事ないじゃん!
それに、こんなキレイなのに・・・
なんで隠さなきゃいけないんだろ・・・・・。
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