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2人の秘密⑨

『ヤ、ヤキモチ・・・・・』 『そうだよー。ヤキモチ! でも!ホントに昔の話だからね !?』 『そうそう。昔の昔だな。』 『今は、みっきーが好きだから~!』 『そうそう。みーが1番だ。』 ギューッと 抱きつく2人。 頬っぺたを くっつけて スリスリしてくる。 ていうか、締めつけすぎ・・・! く、苦しい・・・! 『わ、分かった!分かったから・・・///』 『分かってくれた?みっきー』 『分かってくれたか、みー』 『・・・・う、うん・・・・昔の事なんだろ?』 『『そうそう。昔の事~ ♪ 』』 ・・・・そっか。 昔の事・・・なんだよな。 今さら ヤキモチ妬いたって・・・ どうにもなんないし。 小さい頃から 一緒にいて・・・ お互いの事よく分かってて・・・ お互いの事スゴく 大切にしてて、 いつも近くにいて・・・・ ・・・・・・・・・・・・。 んー・・・・・・ 『なあ、・・・その「好き」が 恋に・・・なったりはしなかったの?』 空気を変えようと、 軽い気持ちで言った言葉、 だったんだけど・・・ ・・・・・・あ、あれ・・・? 『・・・・・・・・・・・・・』 『・・・・・・・・・・・・・』 急に黙りこんでしまった2人に また 胸が モヤモヤしてくる。 『・・・え。な、なったりした・・・とか?』 そう聞くと、2人は なんとも言えない表情で言葉を濁す。 『ん?・・・・・んー・・・うーん。』 『あー、なりかけた・・かな。』 『・・・・なりかけた?』 どうゆう事? なったの?なってないの? 『うーん・・・まぁ・・・ つきあおうか、って話はしたかな。』 『・・・そうだな。話はしたな。』 『え・・・・・・マジで?』 今度は モヤモヤじゃなく、胸がチクッと痛くなる。 だ、大丈夫・・・大丈夫。 これも昔の話だ・・・・。 『は、話だけ? つきあったり・・・』 『『してないよ(な)。』』 即答・・・・。 (ちょっとだけ ホッ・・・) でも・・・・なんで? いや、別に つきあってほしかったワケじゃないんだけど・・・・! だって・・・・さ? 男の俺を好きになるくらいだよ? 2人がそうなる可能性は なかったとは言えないじゃん? ・・・なんで つきあわなかったんだろ・・? 気になる・・・・。

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