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「攻め」と「受け」

俺の様子を見た玲音と咲哉は、俺から離れるとソファーに座り直して ゆっくり息を吐いた。 『あのね・・・・?』 『あのな・・・・?』 玲音は鼻をポリポリ掻きながら 咲哉は頭をガシガシ掻きながら 2人で目配せなんかしたりして・・・ 『『俺たちさ・・・・・ どっちも「攻め」なんだよね(な)ー。』』 少し間をおいて、やっと 口を開いた。 『え・・・・・・・・・・・・・』 攻め・・・・・・? って、なに? 言われた言葉が 理解できなくて、2人を まじまじと見ていると、玲音が ゆっくり 1つ1つ 言葉を区切りながら 同じ事を繰り返してきた。 『だから「攻・め」なんだ、俺たち。』 『・・・・う・・・・うん・・・・・?』 いや、だから・・・攻めってなに? 頭に「?」が浮かんでいる俺に・・・ 『ま、要するに、俺も玲音も、みーには なれないって事だ。』 今度は咲哉が言ってくる・・・・けれど。 『お、俺・・・・?』 ますます意味が分からない。 なに? なんで 俺が出てきたんだ? 玲音も咲哉も 俺には なれない? いや、そりゃ なれないだろ。 意味 分からん。 そんな訳で、ますます頭の中は「?」で いっぱいになる。 『んーと・・・つまりね?俺たち3人で例えると、みっきーが「受け」で、俺たちが「攻め」なんだよ。』 『受け・・・・・・・俺が?』 『そうそう。俺たちは、どっちも「攻め」だから、「受け」の、みーには なれないって事。』 『は・・・・・・・・?』 俺が「受け」で、玲音と咲哉が「攻め」 ・・・・・・・・・だから? 『ああ。今の、エッチの時の話だよ?』 『エッチの?・・・・・・・・・・・・・・・・・は !?』 え?そ、そっち?? そっちの話 /////// !? え?えぇ??えぇぇ??? な、な、なんじゃそりゃ────っ !!

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