150 / 700
スイッチ
・・・・・って、乙女か俺は!
『みっきー』
『みー』
『な、なんだよ・・・・///』
手を握ったまま、2人が立ち上がる。
『イヤって言っても もう離さないし、
離れないからね?』
『・・・・・・・・・・・お、おう。』
『だな。もし俺たちから 離れたら・・・・
一生 付きまとうからな。』
『・・・・・・・・・・・おい 。』
・・・・それ、ストーカー。
あ。
そういえば コイツら、ストーカーだったっけ。
『覚悟してね?』
『覚悟しろよ?』
『・・・・わ、分かった・・・///。』
「分かった」と 素直に頷いた俺に、にぱっと嬉しそうに笑った2人が 抱きついてくる。
『大好きー!みっきー。』
『大好きだぞー!みー。』
『わ、分かったって・・・////』
あー、もう顔・・・・熱い。
恥ずかしい・・・・。
『あはは。顔、真っ赤♪』
『はは。真っ赤っか♪』
『う、うっさいな・・・///』
いちいち言わなくていいんだって・・・!
『『かわいーっっ !!』』
『ちょ・・、くるし・・・っ!苦しい・・・!!』
2人に、強く強く ギュウギュウと抱きしめられ、挟まれた俺は 押し潰されそうで 苦しくて。
なんとか退けようと もがくけど、2人の体はびくともしない。
非力な俺では・・・どうする事もできない。
『・・・・・・ん?』
ふと気づくと・・・・・2人の手が モゾモゾと身体中を這い回りはじめる。
『・・・・・・・・・っ・・・ !?』
ちょ、ちょっと・・・・・???
ちょっと待てっ !!
触り方が・・・・触り方が・・・なんか
いやらしい・・・・・・・っっ !!!
『どうしよう・・・嬉しくなったらシたくなってきちゃった・・・・///』
『俺もだ・・・・シたくなってきた。』
はい・・・・・・・・・・・?
『は、はぁ !?なに言って・・・・・!
も・・・もう今日はシないって言っただろ !?』
『えー。でもシたーい。』
『あと10回は楽勝だぞ♪』
『じゅ・・・っ/// って・・・アホか!無理!』
ジタバタする俺を無視して、2人の手が
首筋を、背中を、脇腹を、太ももを
ゆっくりと なぞっていく。
『あっ・・・・ちょっ・・・や・・・っっ・・・/// !』
『『かわいい・・・っ・・・・・っ!』』
鼻息、荒っ!・・・キモいんだけど。
キモいんだけど、キモいんだけど!
なんで急に変態スイッチが入ってんだ !?
つーか!
シないっっ!シないからな、俺は!
無理だから・・・もう、無理だからっっ!!
『さあ、みっきー(みー)。夢の世界へ・・・』
『アホ!行くかっ !!
いい加減にしろ ──── っ!』
ともだちにシェアしよう!